NECとCisco Systems(シスコ)は、5G (第5世代移動通信システム)におけるIPトランスポートネットワークソリューションのグローバル展開を加速するため、パートナーシップ契約「Global System Integrator Agreement」を締結した。
同契約は、20年以上にわたりNECがシスコのゴールドパートナーとして協業してきた実績や、グローバル顧客へのシスコの製品の提供を可能にするエンジニアリング能力が評価され、締結に至ったという。同契約に基づき、NECのIT/ネットワーク分野におけるインテグレーターとしての知見と、シスコが持つ5Gソリューションのポートフォリオを融合させ、NECの5Gエコシステムに付加価値を生み出していく。
両社は5Gに関する新たな事業機会に共同で取り組む。NECのグループ各社はIPメトロ、アクセストランスポート、エッジクラウドコンピューティングなどの領域に適したシスコの製品やソリューションを活用することで、自社の5Gエコシステムを充実させる。シスコは、NECの顧客に強固な価値を提供するため、高水準の製品や提案/導入のサポートを提供するという。
さらに今後、両社は共同で顧客の課題解決を図るソリューションポートフォリオを強化し、各地域での密接な連携を通してグローバルで顧客のデジタル変革(DX)を促進していく。
同契約について、シスコ マススケール・インフラストラクチャー・グループ シニアバイスプレジデント 兼 ゼネラルマネージャーのJonathan Davidson氏は、「5Gは新しい時代のインターネットを推進し、顧客のDXを加速させると考えている。シスコはNECと共に、今後10年のインターネットの進化に向けて、ネットワークインフラに必要な変革を強力に推進する」と述べる。
また、NEC デジタルネットワーク事業部長の尹秀薫氏は「ネットワークソリューションエコシステムを通じた協業は、多様化する顧客の要求に応え続け、Win-Winの関係を築くために不可欠である。今回締結された強力なパートナーシップにより、NECは革新的なソリューションでカスタマージャーニーを推進し、ネットワークのインテグレーターとしてのグローバル競争力を強化する」と語る。