Amazon Web Services(AWS)は米国時間5月18日、コンテナー化されたウェブアプリケーションやAPIの迅速かつ大規模なデプロイを容易にすることを目指し、新たなフルマネージドサービス「AWS App Runner」を発表した。
提供:AWS
App Runnerは、AWS上でコンテナー化されたウェブアプリケーションをビルド/実行するための最もシンプルな方法だとされている。これにより、ユーザーに対してフルマネージド型のコンテナーネイティブサービスがもたらされるという。
AWSのブログには、同製品を用いることで、オーケストレーターの設定や、ビルドパイプラインの準備、ロードバランサーの最適化、TLS証明書のローテーションなどが不要になると記されている。
ユーザーはApp Runnerの利用により、既存のコンテナーを使用したり、統合されたコンテナービルドサービスを用いることで、コードリポジトリーからアプリケーションを直接デプロイできるようになる。
またAWSの説明によると、このビルドサービスは変更時の自動デプロイを可能にするgit pushのワークフローを提供するために、GitHubのリポジトリーに接続できるようになっている。
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Justin Garrison氏はブログに、「コンテナーのビルドやプッシュを実行せず、開発したコードをApp Runnerサービスに引き渡したい場合には、GitHubリポジトリーを直接使用することができる。このビルドサービスはPythonやNode.jsといったランタイム向けのベースコンテナーも提供しているため、セキュリティパッチにまつわる作業を低減できる」と記している。
ビルドプロセスをより細かく制御できるようにするため、App Runnerは「AWS Copilot」の最新版と連携し、アプリケーションをコンテナー化したり、「Amazon DynamoDB」などのAWSのサービスのプロビジョニングを自動化したりすることができる。
App Runnerを使う上で、サーバー構成、ネットワーキング、ロードバランシング、あるいはパイプラインのデプロイメントに関する知識は必要ない。また、App Runnerはアプリケーションの実行時間に対して秒単位で課金する。同社は、「App Runnerを利用して、APIサービス、バックエンドのウェブサービス、ウェブサイト、その他さまざまのものを開発、実行しよう」とアピールしている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。