MicrosoftがOKR(目標と成果指標)ソフトウェアのAlly.ioを買収した。買収額は明らかにされていない。MicrosoftはAlly.ioのOKR機能を従業員体験プラットフォーム「Microsoft Viva」の新しいモジュールにする計画だ。Ally.ioは、主にシアトルとインドのチェンナイに従業員約130人を擁する。
提供:Microsoft
Microsoft Vivaには現在、4種類のモジュール「Viva Connections」「Viva Insights」「Viva Learning」「Viva Topics」がある。Vivaは企業の従業員のオンボーディングやエンゲージメントを支援することを目的としている。Vivaには、「Yammer」や「SharePoint」から、分析機能、ナレッジ管理サービス「Project Cortex」の要素まで、同社の既存テクノロジーと新しいテクノロジーの両方がパッケージ化されている。
Ally.ioのOKRテクノロジーはVivaの5つ目のモジュールの中核部分となるようだ。
Ally.ioは、従業員に企業の戦略的目標や作業プロセスに関する可視性をもたらす。Microsoftは今後1年ほどで、Ally.ioをMicrosoftのクラウドに取り入れ、Ally.ioのテクノロジーと「Microsoft Teams」の統合を改善するほか、Ally.ioを「Office」「Power BI」、広範な「Microsoft 365」アプリとサービスに組み入れる計画だ。
Ally.ioのOKRソフトウェアは、Teamsのほか、「Asana」「Jira」「Tableau」「Slack」など多くのコラボレーションツールと連携している。Ally.ioがMicrosoftのクラウドスタックに組み込まれるまで、「現在の顧客はAlly.ioを通して既存のサービスを購入し続けることができる」とMicrosoftは述べている。また、Ally.ioのすべての顧客が円滑に移行できるようにするとしている。
一部のテクノロジー企業は現在、標準化されたOKRの追跡を行っているが、テクノロジー分野以外で検討、導入している企業は比較的少ない。Microsoftによると、Ally.ioは2018年のサービス開始以来、80カ国以上で1000社を超えるテクノロジー、製造、金融サービス、ヘルスケア企業が導入してきた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。