CrowdStrikeは米国時間11月1日、SaaSベースのサイバーセキュリティサービスを提供するSecureCircleを買収すると発表した。買収取引は全額現金で行われ、CrowdStrikeの会計年度第4四半期中に完了する予定だ。
取引の条件は明らかにされていない。CrowdStrikeによれば、この買収で「ゼロトラストセキュリティをエンドポイントのデータに拡張する」ことが可能となる。
CrowdStrikeの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のGeorge Kurtz氏は、これまでデータ損失防止(DLP)の分野はイノベーションが乏しく、既存の古いツールはデータ漏えいを防ぐという約束を果たせていなかったと指摘する。
「その一方で、データへのアクセスやデータの使用、共有、保存に関して、エンドポイントが焦点となりつつある。デバイス、アイデンティティに加えて、ユーザーがアクセスし、使用するデータでもゼロトラストを実現することで、CrowdStrikeはエンドポイントベースのデータ保護のための新たな基準を打ち立てることになる」
CrowdStrikeは声明の中で、SecureCircleのテクノロジーは、同社が「データ保護をモダナイズし、デバイスレベル、アイデンティティレベル、そしてデータレベルでゼロトラストを実現する」上で有用になると説明した。
CrowdStrikeは特に、エンドポイントのセキュリティを確保する際に、SecureCircleのツールがCrowdStrikeの「Falcon」エージェントにもたらす効果について挙げた。
SecureCircleのテクノロジーを使用することで、企業は転送中、保存中、使用中のデータを暗号化できるようになる。企業でデータ漏えいが日常的に発生していることから、CrowdStrikeはDLPを「失敗した技術」だとしている。
CrowdStrikeとSecureCircleのツールを組み合わせることで、ユーザーはゼロトラストのスコアに基づいて、データの使用ポリシーやアクセスルールを管理できるようになる。
SecureCircleのCEO、Jeff Capone氏は、「CrowdStrikeファミリーの一員として、SecureCircleの革新的なデータ保護ソリューションを、クラウド型エンドポイント保護のリーダーであるCrowdStrikeのソリューションと統合できることを嬉しく思う」と述べた。
「今日の企業ではエンドポイントがすべてだ。機密データの保護に対する当社のクラウドネイティブなアプローチと、CrowdStrikeの業界をリードするゼロトラストエンドポイントセキュリティを組み合わせることで、顧客はあらゆるレベルのエンドポイントでゼロトラストを実現できるようになる」
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。