Amazon Web Services(AWS)は、「Amazon Elastic Compute Cloud」(Amazon EC2)の新しいインスタンスである「Hpc6a」の一般提供を開始した。
この第3世代の「AMD EPYC」CPUを使用したインスタンスは、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)のワークロード向けに最適化されたもので、「顧客が現在HPCに使用しているAmazon EC2のコンピューティング最適化インスタンスよりも、最大で65%優れたコストパフォーマンス」を提供するという。
このインスタンスでは、最大帯域幅100GbpsのElastic Fabric Adapter(EFA)ネットワークで接続された96コアの3.6GHz AMD EPYCプロセッサーと384GBのメモリーを使用可能で、最大で「数万コア」規模のHPCクラスターを高いコストパフォーマンスでスケーラブルに構成できるという。AWSは、この製品はゲノミクスや数値流体力学、天気予報、分子動力学、計算化学、金融リスクモデリング、コンピュータ支援エンジニアリング、地震断層イメージングなどのタスクを処理しているさまざまな業界の顧客にアピールできると考えている。
同社はまた、Hpc6aのインスタンスは柔軟に構成できるように設計されており、「AWS ParallelCluster」を介して他のインスタンスタイプと一緒に管理できると述べている。またこの製品は、「従来の仮想化機能を専用のハードウェアやソフトウェアのオフロードすることで、高性能、高可用性、高いセキュリティを実現しながら、仮想化のオーバーヘッドを減らすための構成要素の集合体」である「AWS Nitro System」の恩恵を受けることもできる。
Hpc6aインスタンスの提供はすでに始まっており、「オンデマンドインスタンス」「リザーブドインスタンス」「Savings Plans」の料金プランで利用できる。現時点での対応リージョンは米国東部(オハイオ)とAWS GovCloud(米国西部)で、近日中にほかのAWSリージョンにも展開される予定だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。