Amazon Web Services(AWS)は米国時間12月2日、「Amazon EC2 M1 Mac」インスタンスのプレビュー版の提供を開始したと発表した。開発者はこの新インスタンスで、Appleが独自に開発したシステムオンチップ(SoC)である「M1」を搭載したシステムにアクセスできるようになる。つまりこのインスタンスにより、開発者は既存アプリをM1搭載「Mac」でネイティブなかたちで実行可能にするためにアーキテクチャーを再構築できる。
AWSは、Mac向けのインスタンス「Amazon EC2 Mac」を2020年の「re:Invent 2020」で発表した。このインスタンスは、専用の「Mac mini」コンピューターを「Thunderbolt」経由で「AWS Nitro System」に接続することで、Mac miniが独立したEC2インスタンスのように扱え、そのように振る舞うようになっている。
EC2 M1 Macインスタンスでは、8基のCPUコアと8基のGPUコア、16基の「Apple Neural Engine」、16GiBのメモリーを搭載したMac miniが利用される。また、Nitro Systemによって最大10GbpsのVPCネットワーク帯域幅と8GbpsのEBSストレージ帯域幅を実現している。
AWSによると、この新しいM1インスタンスは、「iPhone」アプリとMacアプリの開発ワークロード向けのx86ベースのEC2 Macインスタンスに比べると、価格性能比が最大60%向上しているという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。