プライベートエクイティファンドのKKRは米国時間4月12日、Barracuda NetworksをThoma Bravoから買収する契約を締結したと発表した。
2003年に創業されたBarracudaは、電子メールの保護や、アプリケーションのセキュリティ、データ保護、ネットワークセキュリティといったクラウドやハイブリッド環境で導入、管理できるサイバーセキュリティソリューションを提供している。Secure Access Service Edge(SASE)、脅威検知と対応、データ検査などの分野の製品を手がける。
同社は世界でおよそ20万の顧客を抱えており、中小企業に注力している。
「オルタナティブ資産管理」の提供をうたう投資会社のKKRは、最近になってBarracudaに対する興味を示したようだ。KKRが管理する資産には、ヘッジファンドや未公開株式、クレジット、リアルアセットなどがある。
プライベートエクイティ企業のThoma Bravoは、2017年にBarracudaを16億ドル(約2000億円)で買収すると発表した。Barracudaは2013年にニューヨーク株式市場(NYSE)に上場していたが非公開企業となった。
今回の買収条件は明らかにされていない。Thoma Bravoによる買収以来、Barracudaは売上高が「5億ドル(約630億円)を超える」までに成長したという。
Reutersの報道によると、この買収でBarracudaは負債を含めておよそ40億ドル(約5000億円)と評価されている。
KKRの北米テクノロジープライベートエクイティ責任者John Park氏は、「引き続き、セイバーセキュリティは非常に魅力的な分野だとみている」とコメントした。
買収は慣習的な取引完了条件に従って2022年末までに完了する見通しだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。