テクノロジー人材も人員削減と無縁ではないが、全体として見ると、テクノロジースキルの市場は堅調だ。そうした状態を維持するために、業界の専門家たちは、ビジネスに積極的に関与することを勧めている。
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テクノロジー業界では大規模な雇用凍結とレイオフが実施されているが、幅広い業界で、高度なスキルを持つテクノロジープロフェッショナルの需要が消滅することは今後もないだろう。なぜなら、今ではすべての企業がソフトウェア企業になっており、あらゆる経済状況、特に不況下で生き残り、成功するためには、テクノロジーが不可欠だからだ。現在では、労働力不足を補ったり、サプライチェーンの管理と透明性を強化したり、アナリティクスや人工知能(AI)分野で競合他社に対抗したりするために、自動化に注目が集まっている。
Janco AssociatesのIT人材派遣データによると、2023年の最初の2カ月は、IT雇用が全体的に減少したという。Jancoの最高経営責任者(CEO)のM. Victor Janulaitis氏は、「当社の分析によると、IT雇用市場とIT人材にとっての機会は依然として存在するが、2022年ほど大規模ではない」と述べた。「ほとんどの場合、開発者はレイオフの対象にならなかった。解雇されたのは、データセンター運用、人材採用に関連する管理および人事、DEI(多様性、平等性、包括性)を担当していた人々だ。一部の役割、特に電気通信およびデータセンター運用に関連する役割は自動化され、排除されつつある。これを推進しているのは、プロセスとレポートを可能な限り自動化することでITの生産性を高めようとしている最高情報責任者(CIO)と最高財務責任者(CFO)だ」
企業は今後もコーダーと開発者を雇用する見込みだと同氏は述べる。「最も需要が多いのは、セキュリティ人材、プログラマー、ブロックチェーンを処理するIT人材であり、この状況は今後も続くだろう」(同氏)。Jancoによると、2022年にはIT労働市場に新たに26万7000人の雇用が追加されたという。2021年には、21万3000人の雇用が創出されている。
Amazon Web Services(AWS)のトレーニングおよび認定担当バイスプレジデントのMaureen Lonergan氏はテクノロジー人材に対し、「チーム内で継続的に学習する文化を育み、共同作業と創造的思考、実験の効果を高める方法を探す」ことを推奨している。「何百もの無料のクラウドコンピューティング講座など、利用可能なリソースは山ほどある。世界はあなたのアイデアを必要としている」(同氏)
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。