マイクロソフトは3月9日、学生IT技術コンテスト「Imagine Cup」ソフトウェア開発部門の日本大会を開催した。Imagine Cupは今回で8回目を迎え、日本代表となったチームは7月にポーランド ワルシャワにて行われる世界大会に出場する。
今回日本代表に選ばれたのは、決勝戦に残った4チームの中で一番若い筑波大学付属駒場中高等学校のチーム「PAKEN」だ。同チームは、高校2年の石村脩氏、同1年の関川柊氏、同2年の永野泰爾氏、中学3年の金井仁弘氏の4名で構成されている。Imagine Cup世界大会への応募資格は高校生以上となっているが、金井氏は世界大会時に高校生となることで出場が許可されている。
日本代表に選ばれたチーム「PAKEN」。左から、永野氏、石村氏、関川氏、金井氏。Imagine Cupでは、毎回テーマが与えられ、そのテーマに沿った開発をすることが求められている。今回のテーマは2009年大会に引き続き、国連ミレニアムの8つの開発目標に対応すべく、テクノロジを活用して世界の社会問題を解決しようというものだ。国連ミレニアムの8つの開発目標とは、「極度の貧困と飢餓の撲滅」「普遍的な初等教育の達成」「ジェンダーの平等の推進と女性の地位向上」「幼児死亡率の引き下げ」「妊産婦の健康状態の改善」「HIVやエイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延防止」「環境の持続可能性の確保」「開発のためのグローバルパートナーシップの構築」となる。
PAKENが選択したテーマは「貧困と飢餓の撲滅」で、航空機の預け荷物の空き容量を利用して物資を運ぶソリューション「Bazzaruino(バザルイーノ)」を披露した。海外に支援物資を運ぶ際のコストを削減するため、世界中の旅行者に物資を空港から空港まで運んでもらうという考えだ。
PAKENのプレゼンテーションは、「あなたのスーツケース、空いていませんか?」と呼びかける寸劇で始まり、具体的にスーツケースに物資を巻き付け、物資を引き渡すシーンまでがわかりやすく紹介された。バックエンドのシステムとしては、SilverlightやWindows Azureを活用したという。
PAKENの寸劇。「どちらまで行くのですか?」「ポーランドでとある世界大会が開催されることになり、日本代表として参加してきます」というやりとりの通り、世界大会への切符を手にした。筑波大学付属駒場中高等学校は、災害時の避難所として指定されており、災害用物資を大量に保持しているというが、期限切れになった乾パンなどは捨てるしかない。海外への支援物資として活用したいと思っても、輸送費が高いため簡単に送れなかったという体験から、今回のソリューションを思いついたという。
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