グループウェア「desknet's」のデータをクラウドに保管するサービス開始

田中好伸 (編集部)

2012-06-15 16:22

 ネオジャパンは6月14日、グループウェア「desknet's」のデータをクラウドにバックアップする「desknet'sバックアップサービス」の提供を開始した。価格はバックアップデータ10Gバイトあたりで年間1万円となっている。

 今回のサービスは、社内運用(オンプレミス)で稼働するdesknet'sのデータをバックアップするというもの。「ニフティクラウド」のストレージサービスにデータを保管。専用のモジュールをdesknet'sのサーバに導入して活用する。スケジュールを設定すれば、バックグラウンドでデータが定期的にバックアップされる。

 バックアップするデータはフォルダ単位だが、複数を指定できる。1つのフォルダに対して1つの圧縮ファイルが作成されて、ニフティクラウドに送信される。バックアップデータにアクセスするための認証では、ランダムに生成される独自の暗号キーを使う。

 データのアップロードとダウンロードはすべてSSLを用いた暗号化通信でやり取りされる。ニフティクラウドでのデータはユーザー企業ごとの領域に保管される。三重のミラーリングで保護される。バックアップされるデータは世代管理されずに、最新の1世代だけ保存される。

 今回のサービスは、5~300人向けのスタンダード版、100~700人向けのMiddle Editionが対象。700~数万人向けのEnterprise Editionは個別相談となっている。バックアップデータが10Gバイトを超える場合は、10Gバイト単位で追加できる。

 容量追加時に、10Gバイトに満たない容量は切り上げて計算する。つまり、10.5Gバイトのデータをバックアップする場合は、20Gバイトの契約が必要になる。価格にはニフティクラウドの利用料も含まれている。

 ネオジャパンの調べによると、オンプレミスでdesknet'sを運用しているユーザー企業の多くがデータをバックアップしていないことが明らかになっているという。東日本大震災以降、災害時のグループウェアの有用性や重要性が改めて評価されているが、システム自体の維持策、具体的にはデータのバックアップや災害復旧(DR)といった施策が取られていない。

 「コストが高い」「コストに見合う効果算出が難しい」といった考えがあるためだ。加えて、現行の環境に困っていないというユーザー企業の意見もある。今回のサービスはこうした事態に対応するためとネオジャパンは説明している。

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