富士通、SQL ServerベースのDWHシステム最適化ソリューションを販売開始

田中好伸(編集部)

2010-02-08 15:28

 富士通は2月8日、「Microsoft SQL Server」をベースにテラバイト級データウェアハウス(DWH)システムを最適に利用するプラットフォーム構成モデルと、SQL Serverのプロセッサライセンスにサポートとソフトウェアアシュアランスをセットにした製品の販売を開始した。

 富士通が販売する、DWHシステムを最適に利用するプラットフォーム構成モデルは、「富士通版SQL Server Fast Track Data Warehouse リファレンスアーキテクチャモデル」。PCサーバ「PRIMERGY RX300 S5」とストレージ「ETERNUS DX80」による推奨構成で、6〜12テラバイトのDWHシステムを最適化できる。大規模システムの構築ノウハウを集めたガイダンスとツールを利用することで、DWHのパフォーマンスを最大化するシステムチューニングを容易に行えるとしている。参考税別価格は947万円からとなっている。

 SQL Server Fast Track Data Warehouseは、事前に性能検証済みの推奨ハードウェア構成と設計、構築に関するガイダンスやツールを組み合わせたDWHソリューション。構築時や稼働後に発生しやすい性能面や運用面のトラブルを未然に防止し、安定したシステム導入が可能という。NEC版が2009年9月から販売されている

 SQL Serverのプロセッサライセンスにサポートとソフトウェアアシュアランスをセットにした製品は「SQL Server Trusted Platform License with SupportDesk」。この製品は、これまで個別に購入、契約が必要だったSQL Serverのプロセッサライセンスとソフトウェアアシュアランス、富士通の24時間365日サポートサービスをセット製品として提供することで、運用時のサポートに加えて、製品のバージョンアップについても安心して利用できるようになるという。

 マイクロソフト設立のジョイントサポートセンターに富士通の専任サポートエンジニアが常駐、両社のサポートエンジニアが共同でサポートする。参考税別価格は、「SQL Server 2008」のStandard版が79万円から、Enterprise版が330万円からとなっている。対象ライセンスプログラムは、「Microsoft Select」「Microsoft Select Plus」「Microsoft Enterprise Agreement」「Microsoft Enterprise Subscription Agreement」。

 今回の製品は「Microsoft Trusted Platformプログラム」によって展開するものだ。Trusted Platformプログラムは、マイクロソフトが日本のエンタープライズ市場でシステム構築(SI)サービスなどで実績と顧客を抱えるパートナー企業と連携して、SQL Serverのプロセッサライセンスとソフトウェアアシュアランス、サポートを一括して提供するプログラム。1月から展開されている。

 ソフトウェアアシュアランスは、マイクロソフト製品のボリュームライセンスプログラムを利用するユーザー企業に対して、計画から導入、活用、運用、移行のソフトウェアライフサイクルの各段階でサービスを提供するメンテナンスプログラム。契約期間中に発売される全バージョンへのアップグレードが可能になる。

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