日本IBMと日本オラクルは2月8日、サーバ「IBM System p」とデータベース「Oracle Database 10g」を組み合わせたシステムの基幹業務に対する適用性を調べ、検証結果を発表した。両社では、「Linux環境において、大規模な企業の基幹業務サーバに必要かつ十分な拡張性や柔軟性を提供できる」としている。
両社は、複数のプロセッサで並列処理を行う対称型マルチプロセッシング(SMP)方式でシステムを大規模化して検証を行い、プロセッサ単体の処理性能を高めなくとも、16プロセッサ構成までは処理能力が向上することを確認した。この結果から、両社は「大規模な処理能力を必要とするデータベースサーバにおいても、単一のLinuxサーバで処理が可能であることを実証できた」と述べる。
また、論理区画にシステムリソースを動的再配置できる仮想化機能を利用すると、プロセッサ追加指示後にOSとOracle Databaseを止めることなく、追加されたプロセッサを活用できることも確認した。
現在、両社は、日本IBMの仮想化技術と日本オラクルのグリッド技術をLinuxシステム上で組み合わせた環境を使い、検証作業を進めている。