スパークスシステムズ ジャパンは7月11日、UML2.1に対応したUMLモデリングツール「Enterprise Architect(エンタープライズアーキテクト)」の最新版となるバージョン7を発売開始した。
Enterprise Architectは、全世界で約12万、日本国内で約1万9000ライセンスの販売実績があるUMLモデリングツール。システムの設計開発など、UMLを利用したモデリングのためのツールで、作成したモデルからRTFやHTMLの形式のドキュメントを生成したり、対応する10種類の言語のソースコードを生成したりすることができる。低価格ながら多くの機能と高い拡張性をもち、アドインにより、UMLだけでなくBPMNやSysMLなどの表記にも対応する。
最新版のバージョン7では、組み込み機器での設計開発に多く使われる「状態遷移表」とUMLで定義される「ステートマシン図」の相互変換に対応した。UMLのステートマシン図で作成した内容を、簡単に状態遷移表として表示することができる。また、一方で行った編集結果は、自動的に他方に反映される。
さらに、C言語への対応を強化した。UMLのクラス図で作成した内容を、C言語に変換して出力することができる。その際に、クラス間の関係やクラスの定義などオブジェクト指向で設計されている内容を、C言語に対応させて出力する。この生成ルールはカスタマイズすることもできる。
このほか、Undo/Redo機能や、タイミング図の操作性の強化を実現した。さらに、UMLモデルの編集内容を自動的に記録する「監査」の機能など、さまざまな機能が追加・強化された。
対応OSは、Windows 2000/XP/Vista。ダウンロード版とパッケージ版で販売する。ダウンロード版の価格は1ライセンスあたり1万7325円〜4万4100円で、パッケージ版はオープン価格となっている。すでに製品を利用中でサポートが有効なユーザーは、無料で最新版を利用することができる。
スパークスシステムズ ジャパンでは、今後1年間で、日本国内において6000ライセンスの販売を見込んでいる。