Sun Microsystemsは米国時間9月12日、Advanced Micro Devices(AMD)「Opteron」プロセッサベースのサーバ製品ライン「Galaxy」を発表する予定だ。この製品ファミリーは、ハードウェアの第一人者Andy Bechtolsheimによって開発され、同社の再生計画の中核を担うものになる。
同製品に詳しい消息筋によれば、一連の製品群のうち、最初にリリースされるのは「Sun Fire X4100」および同「X4200」であるという。どちらもデュアルコアのOpteronプロセッサを搭載しているが、X4100は1.75インチの厚みがあってハードディスクを2基積んでおり、一方X4200は3.5インチの厚みでハードディスクは4基となっている。
さらにのちには、4プロセッサ搭載の「X4400」および最上位機種で8プロセッサ搭載の「X4600」を含む、より強力なGalaxyモデルが投入されると考えられている。また、x86系製品ラインを担当するNetwork Solutions Groupを率いるJohn Fowlerは、今後はこれらより先進的なデザインのものが登場すると話した。
- (上から)Sun Fire X4200 と X4100
(写真提供:Sun Microsystems)
SunはOpteronに力を入れることで業務のてこ入れを図ってきたが、これまでのところマーケットシェアの下落は食い止められていない。Sageza GroupのアナリストClay Ryderは、「全般的に見て、SunのOpteronサーバは一定の支持を得ているようだが、市場を席巻しているとはとても言えない」と指摘している。
Sunは収入を増加させ、堅調な収益性を取り戻そうと努めており、今回の新たなシステムが同社再生の鍵を握る存在となる。Sunは長年にわたり、Intelの「Xeon」やAMDのOpteronといったx86系プロセッサをサーバに搭載する代わりに、自社の「UltraSparc」プロセッサを利用した機器を販売してきた。だが2002年、Sunはこの方針を転換した。
Galaxyのリリースが順調にいけば、すでにUltraSparcマシンを導入している同社の中心的な顧客に対して、新たなビジネスを仕掛けられることになる。ある関係者によると、Sunは同新製品ラインの投入で、毎年10億ドルの収入増加を見込んでいるという。
Sunはこの報道に関して、コメントを発表するのを差し控えている。
Sunは、ニューヨークで四半期ごとに開催している製品発表会で、この新システムを披露する予定だ。同発表会では、従来Sunの泣き所だったデスクトップ戦略についても、その見直しが公にされる。現在同社は、「Sun Ray」シンクライアントを利用して、サーバ上で実際に稼働しているWindows PCアプリケーションを管理するために、Tarantellaのソフトウェアのアップデートを行っている。
Galaxyマシンは、Sunが2004年以来販売してきた2プロセッサおよび4プロセッサのOpteronサーバの仲間入りを果たす。ただし、こうしたモデルはSunの名を冠してはいても、実際には他社がデザインした製品である。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ