日本IBMは2月26日、同社主催のイベント「IBM IT VISION 2008」にて、新たなメインフレーム製品「IBM System z10」を発表した。世界同時発表の製品だが、時差の関係で最初の発表地は日本となった。同イベントの基調講演に立ったIBM IBMシステムズ&テクノロジー グループ担当 シニアバイスプレジデント兼グループエグゼクティブのBill Zeitler氏は、「日本市場は重要だ。だからこそ、この製品を日本で最初に発表することに意義がある」と述べた。
基調講演にてZeitler氏は、業界のイノベーションが進み、ITインフラが成長する中、システムの電力や冷却のコストが増加の一途をたどっているとのデータを示した。Gartnerでは、今後5年間で多くのデータセンターがハードウェアと同じ金額をエネルギーに費やすようになると予測しており、Zeitler氏は「このまま非効率的な方法で運用を続けていると大変なことになる。これ以上電力消費を増やしてはいけない。危機的な状況だ」と警告している。
IBMでは、こうした状況に対応するため、「Project Big Green」を立ち上げ、グリーン関連テクノロジやサービスの提供などに年間10億ドルを投資するとしている。System z10も、こうした背景から生まれた製品だ。
IBMによると、System z10は従来のSystem z9と比較して、同数のCPU構成では1.5倍、最大構成CPU構成では1.7倍の処理能力を発揮する。System z10の処理能力は約1500台のx86サーバに相当し、設置面積を最大85%、エネルギーコストを最大85%削減できるという。ソフトウェアライセンス数にいたっては、x86サーバの最大30分の1以下に削減できるとしている。
IBMでは、仮想化され、柔軟性を持ち、リアルタイムのデータストリームに対応できる「次世代エンタープライズデータセンター」を提唱しており、System z10が次世代エンタープライズデータセンターを実現するための要になるとした。
System z10を発表するIBMのZeitler氏(左)と日本IBM 代表取締役社長執行役員 大歳卓麻氏(右)関連情報
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