2007年第4四半期にMacの出荷台数を劇的に伸ばしたApple。NPDのデータをヒントにする限り、そんなAppleの2008年第1四半期も同様に好調そうだ。
AppleInsiderが、NPD Groupのデータを引用したPacific Crest Securitiesのリサーチノートを見つけ出した。NPD Groupのデータによると、市場全体の成長率が9%というなか、Appleが2月のMacの出荷台数を前年比で60%も増やしたという。もっとも、NPDのデータは米国の小売店における販売数を集計したものであるため、Dellをはじめとするすべてのオンライン販売が除外されている。しかし、それでもPC業界の状況を知るうえでは有効だ。
データからは、Appleが強さを発揮している主な分野がノートPCであることが分かる。この分野で、市場全体の成長が20%という中、Appleは64%の出荷台数増加を達成している。デスクトップの出荷数ではAppleと市場全体でさらなる差が出ている。「iMac」と「Mac Pro」の出荷数は前年より55%増えているが、業界全体では5%減少しているのである。
ここ数カ月景気後退がささやかれるなか、これはAppleにとって良いニュースだ。Macの好調ぶりが、iPod部門の懸案を相殺してくれるかもしれないからだ。Piper JaffrayのGene Munster氏は米国時間3月17日、AppleのiPod出荷数が、現在期待を下回っており、この傾向が続けば初めて前年割れするだろうとの調査報告を発行している。Munster氏は最後の集計時までにはiPod Shuffleの値下げ効果が表れるだろうとしているが、まだ油断はできない。
Appleは1月にMacの販売が第4四半期に44%伸びたと報告している。2月は「MacBook Air」が出荷されてから初めて1カ月まるごとの統計をとることが可能な月になったほか、同月末には新しいトラックパッド機能を採用したMacBook ProやMacBookの新型が発表された。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ