富士通は、Sun Microsystemsとの共同開発で「SPARC Enterprise」シリーズのエントリーモデル「SPARC Enterprise M3000」の性能を強化した。両社それぞれのブランドで1月12日より全世界で販売を開始している。
SPARC Enterpriseは、2007年4月に両社が発表した共同開発サーバのラインナップ強化として販売が開始されたシリーズ。今回発売されたSPARC Enterprise M3000は、SPARC Enterprise M4000以上のミッドレンジモデル、ハイエンドモデルにも採用されているクアッドコアプロセッサ「SPARC64 VII」を1基搭載する。
SPARC64 VIIの採用により、ミッションクリティカルシステムに求められる高性能と高信頼性を兼ね備えるとともに、環境性能の追求により、高さ2Uの省スペース化、優れた省電力性能、静音性を実現したとしている。
富士通によれば、今回、動作周波数2.75GHzの新プロセッサを搭載することで、整数演算性能を測定するベンチマーク指標である「SPECint_rate2006」ベンチマークにおいて、従来機種から23%の性能向上を達成。さらに、性能あたりの消費電力を100VAC構成時で13%削減したという。これにより、業務処理のさらなる高速化とともに、社会の環境負荷低減にも貢献するとしている。