富士通研究所の「Javaプログラム検証技術」がNASAに採用

富永恭子(ロビンソン) 2010年01月13日 10時34分

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 富士通は1月12日、Fujitsu Laboratories of Americaと富士通研究所が共同で開発した「Javaプログラムを網羅的に検証する技術」の一部である「文字列シンボリック実行機能」がNASAに採用され、オープンソースとして公開される予定であることを発表した。

 この技術は、NASAが宇宙航空技術の開発の一環として開発し、2005年にオープンソース化された「Java PathFinder」をフレームワークとして採用している。

 Java PathFinderは、Javaで記述されたプログラムの検証ツール。与えられたJavaプログラムのソースコードに対し、具体的なテストデータを与えなくても入力データのバリエーションにより引き起こされる動作を自動的に実行する機能(シンボリック実行モード)を提供する。

 しかし、従来のJava PathFinderは数値型のデータしか扱うことができず、想定すべきバリエーションの多い文字列型データは扱えなかった。一方、業務アプリケーションでは処理対象データの多くは文字列型データであり、動作を検証するためには文字列型データへの対応が必要とされた。

 富士通研究所はこの課題を解決するために、Java PathFinderのシンボリック実行モードで文字列を扱う技術として、検証の適用範囲を拡大する文字列のモデル化方式と拡張可能な共通インターフェースなど、文字列シンボリック実行機能の開発を進めたとしている。

 この技術は、入力された文字列に関連する条件を自動的に抽出し、コンパクトな表現形式でモデル化することで、シンボリック実行を効率良く行うことができるだけでなく、利用者はモデル化方式などの変更や独自の拡張を容易に行うことができるという。

 同研究所が行った実験では、Javaベースのウェブアプリケーション数万行を処理することに成功し、従来の手作業のテストに比べて検証の網羅性が大幅に向上した。これにより、品質への要求がますます高まっているウェブアプリケーションなどのエンタープライズ系システムのソフトウェアを高い網羅性で検証できるようになったとしている。

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