Itanium 9300番台搭載サーバが続々登場--NEC、日立、日本HPのモデルまとめ

冨田秀継(編集部)

2010-04-27 19:43

 インテルの基幹システム向けプロセッサ「インテル Itanium プロセッサー 9300番台」を搭載するサーバ製品が4月27日、各社から発表された。本稿ではNEC、日立製作所、日本HPの各モデルをまとめた。

NEC「NX7700iシリーズ」

 NECが発表した「NX7700iシリーズ」には、CPUを64プロセッサー(256コア)まで、メモリを8テラバイトまで拡張できる最上位モデル「NX7700i/7320H-256」をはじめとして、ブレード型サーバの3モデル、ラックマウント型のエントリモデルの計5機種がラインアップ。同日より販売活動を開始している。

 最上位モデルのNX7700i/7320H-256では、稼動させるCPUコア数分に応じて支払う金額が変動するユーティリティプライシングを採用している。OSは「HP-UX」を搭載しており、NECのミドルウェア「CLUSTERPRO X HAシリーズ」などと組み合わせることで、データベース、サーバ統合、クラウドサービス基盤などに対応できるとしている。

 NECでは今後、同社独自の技術を付加したItanium9300番台搭載の高信頼性モデルを製品化する予定だ。

NEC NX7700iシリーズ
製品名参考価格(税抜き)出荷予定時期
NX7700i/7320H-2562706万円〜10-12月
NX7700i/7010B-321555万6000円〜5月下旬
NX7700i/7010B-16712万8000円〜5月下旬
NX7700i/7010B-8160万9000円〜5月下旬
NX7700i/7010E-8145万2000円〜10-12月

日立「HA8500シリーズ」

 日立製作所が発表した「HA8500シリーズ」5機種では、全てのモデルにItanium 9300番台を搭載する。また、ハイエンドモデルの「HA8500/SD」とミッドレンジモデルの4機種でブレード型を採用しているのが特徴。4月28日より販売を開始する。

 従来のモデルと比べ約2倍のシステム処理性能を実現しているという。また、メモリコントローラをプロセッサに内蔵することで、両者間の伝送速度を従来モデル比で最大6倍に向上させた。こうした性能強化により、ミッションクリティカル分野のオンラインシステムやデータベースなど、大量データを伴う業務処理をより迅速に実行可能だとしている。

日立 HA8500シリーズ
製品名価格出荷開始時期
HA8500/SD2933万7000円〜10月29日
HA8500/BL8902329万7400円〜6月30日
HA8500/BL870976万800円〜6月30日
HA8500/BL860205万650円〜6月30日
HA8500/310213万4650円〜10月29日

日本HP「第2世代HP Integrityサーバ」

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は、64プロセッサー(256コア)まで拡張できる最上位機種の「HP Integrity Superdome 2」をはじめ、ブレード型サーバの3機種、ラックマウント型の計5機種をラインアップ。全機種にItanium9300番台を搭載する。

 最上位機種のSuperdome 2は、ミッションクリティカル用途だけでなく、クラウド基盤としても活用できるという。日本HPによれば、同社独自のサーバ設計によって、従来製品と比べ最大9倍のパフォーマンスを実現しているという。

日本HP 第2世代HP Integrityサーバ
製品名参考価格出荷開始日
HP Integrity Superdome 22841万3000円〜9月上旬
HP Integrity BL890c i21633万3800円〜5月上旬
HP Integrity BL870c i2748万4400円〜5月上旬
HP Integrity BL860c i2168万9450円〜5月上旬
HP Integrity rx2800 i2152万4600円〜9月下旬

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