MicrosoftのチーフソフトウェアアーキテクトであるRay Ozzie氏が提唱するクラウドへ、より容易に参加可能となった。
Microsoftは、Windows Live IDを有する(または登録する)ユーザーならだれでも、「Live Mesh」サービスを利用できるようにした。4月に発表された同サービスは、複数のWindowsコンピュータおよびウェブ上でのデータ共有を実現する。
また、Live Meshの今後の構想は、もっと広範囲に及んでおり、Mac、Windows、その他のさまざまなデバイス間でのデータ共有が可能になるほか、デスクトップアプリケーションがオンラインのコンポーネントを追加したり、ウェブアプリケーションがオフラインのコンポーネントを追加したりする可能性を開くものともなる。しかしながら、現在のところは、ファイル同期が主なサービス内容である。
Microsoftは、10月に開催される「Professional Developer Conference」までに、もっと多くの新機能を追加すると見られている。
いずれにせよ、これまでMicrosoftは、Live Meshを招待制のクローズドベータサービスとしてきたものの、今後は初期段階で同サービスの試用を願うすべての人が利用可能となる。
この変更は、MicrosoftのLive Meshフォーラム上で明らかにされており、Windows Liveを熱く支持しているLiveside.Netによって伝えられた。
Microsoftは「Live Meshの開発チームは、米国内に居住する人ならばだれでも、有効なWindows Live IDにて、www.mesh.com上で登録を行うだけで、Live Meshを利用できることを発表できて光栄だ」と述べている。
奇妙なことではあるが、米国外のユーザーに対しても、システムを米国内で利用しているマシンに見せかけることで、Live Meshが利用可能となることが明らかにされ、その手法も公開された。これは、筆者にとっては、かなり風変わりな選択肢にも思えるが、とにかく、これで米国外のユーザーも、Live Meshを利用できるようだ。
「この手法により、特に自分の実際に居住する国や地域、言語設定を要求する他のアプリケーションに問題が生じることもあるので、その点を了承した上で使用してほしい」と、Microsoftは警告している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ