Weber Shandwickが発表した新たな調査リポート(PDFファイル)によれば、Fortuneが選ぶ世界のトップ企業100社におけるTwitterの活用度は、まだそれほど十分ではないという。
2009年8月下旬から9月上旬における世界のトップ100企業のTwitter活用度を調査した同リポートは、調査対象となった企業全体でTwitterのアカウント総数は540に上り、Twitterの利用は73社に限られていたことを明らかにしている。他の27社は、マイクロブログやソーシャルネットワークに一切参加していなかった。また、540のアカウントの約76%は「それほど頻繁に更新されて」おらず、同アカウントにおけるハッシュタグ、リンク、ツイートの引用や転載などから判断された活用度も、52%が低い利用状況にとどまっていたという。
Weber Shandwickは、企業がTwitterで成功していくために、以下の5つの基本的なアクティビティを通してユーザーと関わっていく必要があると主張している。それは、フォロワーに耳を傾けること、会話に参加すること、アカウントを頻繁にアップデートすること、質問に答えていくこと、役に立つメッセージを転載することである。Weber Shandwickは、こうしたアクティビティに企業が関わっていくならば、非常に多くのフォロワーを集められると指摘している。しかしながら、今回の調査では、Fortuneのトップ企業100社のTwitterアカウントのうち、フォロワーの数が500に満たないものが50%に上っていることが示された。
また、たとえアクティブなTwitterアカウントを保有している企業でも、フォロワーにとって魅力的なツイートを発信しているケースは非常に少なかったと、Weber Shandwickは報告している。53%のアカウントでは、発信されたメッセージの中で「個性や語調などの表現力、発言力」に欠けることが判明したという。調査対象となったアカウントのうち、「ツイートを投稿した人の名前や写真などを加えて」個性も出すようにしていたものは、わずか全体の3分の1に過ぎなかったようだ。さらに、アカウントからのツイート総数が調査時点で500以下にとどまったものが、全体の76%を占めるに至ったとされている。Weber Shandwickも指摘している点だが、ツイートの価値が高まるほど、ブランドの顧客への影響力が増す傾向が強い。
Weber Shandwickは結論として、企業におけるTwitterの活用スタイル(または活用度の低さ)への懸念を表明した。同社は「Fortuneのトップ100企業の大多数が、Twitterでつかめるはずのチャンスを見逃している。今回の調査対象となった企業のTwitterアカウントの多くが、フォロワーの声に耳を傾けて積極的に関わっていくのではなく、プレスリリースや企業ブログの投稿、イベント情報などを一方的に発信するだけにとどまっている」との分析を発表した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ