日立システム、クラウド環境でECサイトを構築および運用するサービスを提供開始

富永恭子(ロビンソン)

2010-05-11 19:07

 日立システムアンドサービス(日立システム)は、ECサイトを構築および運用する「クラウドECサービス」の提供を5月12日から開始すると発表した。

 クラウドECサービスは、パブリッククラウドの環境として「Amazon Web Services」(AWS)やクラウド環境の構築を支援する「RightScale」などを利用することで、大規模から中小までのECサイトの構築や運用を実現するサービス。RightScalのオートスケール機能が、アクセス数の増減に応じてサーバリソースを自動的に増減するため、ECサイトにおいてタイムセールやキャンペーンなどで急にアクセスが増加した場合にも、サーバの許容範囲を超えることで起こる機会損失の発生を防ぐことができるという。

 また、AWSは、サーバの利用時間に応じた従量課金により、オンプレミスのシステムと比較してコスト削減が可能だとしている。また、既に提供を開始している「通信販売業向けトータルソリューション」のサービスメニューに同サービスを追加することで、クラウド環境に対応したシステムが実現するとしている。

 日立システムは、これまでもインターネットショップ構築パッケージ「SI Web Shopping」などの製品を利用したECサイトの構築実績が多くあるという。これらのパッケージを利用したECサイト構築においてもクラウド環境のメリットを生かしたシステムを提供していくとしている。

 また、独自のECサイトを構築している企業に対しても、オンプレミスからクラウド環境への移行や、オンプレミスとクラウド環境の併用(ハイブリットインテグレーション)などを推進し、クラウドECサービス全体で、今後3年間で約10億円の販売を目指すという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  2. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  3. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  4. セキュリティ

    いま製造業がランサムウェアに狙われている!その被害の実態と実施すべき対策について知る

  5. セキュリティ

    VPNの欠点を理解し、ハイブリッドインフラを支えるゼロトラストの有効性を確認する

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]