ミラクル・リナックス、中国のRed Flag Software、韓国のHaansoftは4月26日、3社が共同で開発し推進するLinuxディストリビューション「Asianux」、および付随するオープンソースソフトウェア(OSS)の共同開発などを主業務とした合弁会社「Asianux Corporation」を設立すると発表した。
Asianuxは、「アジア地域にのニーズに応えるエンタープライズ向けLinuxディストリビューション」を開発することを目的に、Red Flag Softwareとミラクル・リナックスの共同Linux開発プロジェクトとして、2003年12月にスタートした。2004年8月に最初のバージョンとなるAsianux 1.0を出荷。同年10月に韓国のHaansoftが参加し、日中韓3カ国の共同プロジェクトとなった。2005年8月には、現行の最新バージョンとなるAsianux 2.0をリリースしている。
共同プロジェクトとして推進してきたAsianuxを合弁会社化する理由としては、アジア全域へのパートナーの拡大と連携の強化、アジア各国のOSS推進支援とコミュニティへの貢献、グローバルなハード、ソフトウェアベンダーとの協業の強化などを挙げている。「グローバルベンダーとの協業強化や、アジアでのマーケティング活動の拡大に当たっては、共通のエンティティ(実体)が必要だと判断した」(ミラクル・リナックス、代表取締役社長の佐藤武氏)という。
Asianux Corporationは、本拠地を中国の北京に置く。現在、中国政府の事業許可を申請中で、承認後、2006年5月に開業の予定。北京を本拠とした理由は、アジア諸国の本社やグローバルIT企業の研究開発センターが数多く存在し、Asianuxの開発、サポートおよびマーケティングに最適な活動が可能であるためという。経営陣にはRed Flag Software社長のChris Zhao氏、Haansoft社長兼CEOのJong-Jin, Beak氏、ミラクル・リナックス代表取締役社長の佐藤武氏が就任する予定だ。同社の資本金は80万ドル(米)。出資比率は未公開だが「北京に本拠を置くということで、Red Flagの比率が若干高い」(佐藤氏)としている。
同社では、2007年3月にOSSベースのシステム管理機能、仮想化技術、EAL4レベルのセキュリティ機能などを盛り込んだ「Asianux 3.0」をリリースする予定。OSの開発、サポートのほか、ハードウェア、ソフトウェアベンダーとのアライアンス、パートナー拡大などのビジネスにより、今後3年間で1億2500万ドル(約144億円)の売り上げを見込む。
Asianux Corporationの設立会見に出席した3社の代表者。左から、HaansoftシニアディレクターのDaniel Cho氏、Red Flag Software社長のChris Zhao氏、ミラクル・リナックス代表取締役社長の佐藤武氏。
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