デルは8月29日、2006年度第2四半期(5〜7月期)の業績と今後の戦略について説明会を開催した。デル 代表取締役社長のJim Merritt氏は、日本およびアジア太平洋地域での売上の伸びが顕著であったことを強調した。
同社の第2四半期の売上高は、全社で前年同期比5%増の141億ドル。日本およびアジア太平洋地域においては、前年同期比17%増の19憶800万ドルとなった。出荷台数も、全社では6%成長した一方で、日本・アジア太平洋地域では市場の伸びの3倍となる27%成長を記録した。その結果、同社のシェアは全世界で過去最高の19.3%で1位、日本・アジア太平洋地域ではシェアが1%伸びて11.1%となり、3位から2位へと上昇した。
デル 代表取締役社長のJim Merritt氏
Merritt氏は、「日本をはじめ、中国やインドでの業績が好調だった。今後もこうした戦略的地域で売上成長と利益のバランスを実現し、着実にシェアを伸ばしたい」と話す。また、顧客満足度向上にも注力するとしており、予定より5000万ドル追加して合計1憶5000万ドルをこの分野に投資すると述べた。
日本のPC市場における同社のシェアは16.1%となり、3位から2位へと上昇した。デスクトップ市場においては1位をキープし、ノートブック市場では5位から4位になった。また、ビジネス市場では1位、コンシューマー市場では5位となっている。
日本でのシェア1位を目標とするデルだが、「シェアばかりにこだわるつもりはない。顧客と社員のことを第一に考えており、シェアはその結果自然についてくるものだ」とMerritt氏。同社はグローバルでシェア獲得中心の戦略を打ち出し、利益率に影響が出たが、Merritt氏はこのことについて「残念な結果だ。シェアだけでなく利益率も大切で、両方のバランスを取らなくては」と話す。ただ、「このまま順調にシェアが伸びると、来年には日本で1位になれるだろう」としている。
現時点で日本のシェア1位を保つNECについて同氏は、「大変立派なライバル。日々戦いが続くが、NECとデルはビジネスモデルが違う。デルは基本的に直販が中心。日本でも流れがデルモデルに向かっているため、日本の顧客にも十分価値を提供できると感じている」と述べた。
サービス分野では、グローバルでも21%成長しているが、「日本においては過去数四半期で70〜100%の成長を記録している」とMerritt氏。ソフトウェアや周辺機器も、グローバルでは10%成長、日本では30%成長と好調だ。
Merritt氏は、「顧客満足度の向上に注力し、投資を続けたことで満足度の指標が年初から20ポイント向上したこと、遠隔操作でサポートを行うDellConnectが高い評価を得ていることなどが成長に結びついた」としている。また、エンタープライズ、サービス事業についても、第9世代サーバの需要が拡大していること、大手通信業や銀行、製造業などさまざまな業界からの大型案件を獲得したことなどが業績に結びついたとした。
なお、デルは決算時にAMDとの提携拡大を発表している。Merritt氏は今後のAMDプロセッサ搭載製品の発表予定について、「9月にコンシューマー向けデスクトップ製品を発売し、10月には2ウェイおよびマルチCPUのPowerEdgeサーバを発売する予定だ」としている。
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