日立製作所の中央研究所はこのほど、クライアントPCとサーバをネットワークで接続し、それぞれが分散して処理を行うクライアント/サーバ(C/S)システムにおいて、処理の進捗状況全体をモニタリングできる技術を開発したことを発表した。
今回開発した技術では、これまでも実現できていたサーバの処理状況の分析に加え、クライアントPCの処理状況もモニタリングすることも可能にした。また、分析したクライアントPCの処理状況をサーバの処理状況と関連付けることで、それらを一連の処理として、統合管理できる。
C/Sシステムで問題が発生した場合は、主にサーバの処理状況を分析し、原因を究明してきたが、この技術により問題の原因をより迅速に特定できるようになる。
たとえば、クライアントPCを使用するユーザーの画面描画に要した時間やマウス操作を行った時間などもログに記録し、サーバ処理のログと関連付ける分析することが可能になるという。