IBMがCognosを買収:いよいよBIも総合戦の時代に

大野晋一(編集部)

2007-11-13 01:00

 IBMがCognosの買収を発表した。Cognosはビジネスインテリジェンスを手がけるベンダで、特にレポーティングとパフォーマンスマネジメントに秀でたソリューションを持つ。OracleによるHyperion買収、SAPによるBusiness Objects買収に続き、代表的な独立系BIベンダが総合ITベンダに買収されることになる。

 12日にIBMが発表したところによれば買収額は総額50億ドル、1株あたり58ドル。2008年の第1四半期に完了予定だ。

 買収されたあと、CognosはIBMのInformation Management Software部門の一部となり、現社長兼CEOのRob Ashe氏が引き続き指揮を執ることになる。IBMではCognosを買収対象として選択した理由として、BI業界のリーダーであることとともに、業界標準への準拠によりIBMのSOA戦略に取り込みやすいことを挙げている。

 独立系のIT調査・コンサルティング会社であるアイ・ティ・アールが発行した「ITR Market View:BI市場2007」によれば、2006年度における国内BI市場規模は出荷金額ベースで157.5億円、前年比10.5%増の堅調な伸びだ。また、2007年度においても、2006年度以上の成長率を予測している。成長を望む企業の「情報の可視化」ニーズを受けたものだ。一方で従来のような単独の技術だけではユーザーの望む要件を満たしにくく、コンサルティングからバックエンドのデータ分析/抽出、フロントエンドのレポーティングまでを総合的にカバーするソリューションが求められている。一連の買収はこうした市場のニーズを反映したものといえるだろう。

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