コグノスは7月25日に行った戦略発表の中で、日本市場において9月より、企業パフォーマンス管理(CPM)の製品ラインである「Cognos Performance Management Products」の各製品を順次投入すると発表した。
同社はこれまで日本市場において、BI製品を中心とした展開を行ってきたが、欧米市場では既に「Cognos 8 Planning」をはじめとするCPM向けソリューションを発売しており、高い評価を得ているという。「BIおよびPM分野でのグローバルリーダーを目指す」という全社目標に合わせ、CPM製品についても、日本市場への対応を進めてきた。
9月に発売が予定されている「Cognos 8 Planning」は、企業戦略に基づいた具体的な事業計画立案や予算管理を支援するソリューション。全社規模でのプランニングデータの収集、計画値と実績値のモニタリング、計画値の早期修正と業績変動予測、シミュレーションとシナリオ分析、プランニングプロセス管理などの各種機能を提供する。「Blueprints」と呼ばれる、各種の業種、業務別のテンプレートが用意されており、ベストプラクティスに基づいて定義されたデータ、プロセス、ビジネスルールを基礎に、短期間での導入が可能な点が特徴という。
コグノス、代表取締役社長の岡本克司氏は、日本市場での今後の戦略として、CPM分野での新製品の投入に加え、人員増を含む組織の強化、エンドユーザーおよびパートナー向けサポートプログラムの強化を挙げた。ライセンス販売に加え、導入前から導入後に至る一貫したサポート体制を敷くことにより、“BIツールベンダー”から“エンタープライズソリューションプロバイダー”への転身を図る。