米国時間9月21日、Linuxの生みの親であるLinus Torvalds氏が年に一度の「海賊のように話す日(Talk Like a Pirate Day)」に乗じて、オープンソースOSであるLinuxの中核を成すカーネルのアップデートを、航海用語をふんだんに織り込みながら発表した。
Linuxカーネルのバージョン2.6.18に関する米国時間9月20日の公式リリースは、Torvalds氏の「やあ!準備万端、錨を上げろ」という文句から始まり、「新入りども、お宝を分けてやるぞ」と続いている。
「あんまし変わっちゃいねえが、defconfigのパッチは盛りだくさんだぜ。どんなもんか知りたきゃ、この電子メールの後ろの方に詳しく書いてあっから、ちゃんと見とけよ!」(Torvalds氏)
Torvalds氏はリリースに「ライナス--キャプテンって呼んでくれ」と署名している。また、船底ネズミのAl ViroやAndrew Morton船長など、有名なカーネル開発者たちにも海賊らしいあだ名を付けて列挙した。
電子メールに記されたカーネルのアップデート情報にも、たくさんの海賊用語が散りばめられている。下記にその一例を紹介しよう。
[MTD]NAND: 島流しにされていたKconfigのURLをロープで縛り上げて回収
e1000: 障害番号「82542rev3」のどうしようもねえTXタイムアウトハング問題を修復
[ARM]3793/1: S3C2412: 誤って結合された情報構造の隙間に挟まっているフジツボを除去
デイビー・ジョーンズ:こいつには手出してない。こいつがia64のmake headers_checkを直してくれてるはずだ。
[JFFS2][SUMMARY]反吐の出るサマリ収集バグを修復。やったぜ!
海賊のように話す日は、毎年9月19日に世界中で実施されている。日常会話をすべて海賊語で行うという。一風変わったイベントだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ