日本ベリサイン、野村総合研究所(NRI)、NRIセキュアテクノロジーズの3社は6月28日、フィッシング詐欺対策ソリューションを7月より共同提供すると発表した。第一弾として、ウェブサイトの信頼性を確かめて偽サイトアクセスの危険を減らすソリューションを販売する。
3社は、NRIの認証/セキュリティ基盤製品「オブジェクトワークス/OSM Advanced Edition」を機能拡張し、Microsoft Internet Explorer用のツールバーを提供する。これにより、ウェブサイト閲覧時に接続しているサイトの信頼度を確認でき、「万一、偽サイトに誘導されてしまっても、そのことに気付きやすくなる」(3社)という。
信頼度表示のためにサーバで管理するサイトレーティング情報は、NRIセキュアの提供する安全性評価結果などを元にして更新する。この情報は、日本ベリサインが発行する証明書を使って電子署名することで、改ざんされた情報が利用されることを防ぐ。
同ソリューションの価格は、正規企業サイトのデータベース登録更新料が年額数100万円から。利用料は顧客の提供するインターネットサービスのユーザー規模に応じて異なる。NRIでは、金融機関を中心に当年度30社への導入を目指す。
NRIは、6月29日〜7月1日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催されるソフトウェア開発環境展(SODEC)に、同ソリューションを参考出展する。