ケイズネットは8月末、社内LAN上に流れる通信内容をキャプチャして蓄積するセキュリティ装置「Security Data Accumulator」を出荷する。価格は、装置本体やハブ、データ蓄積用ディスクなどを含んだ初期導入キットが39万8000円(税抜)。400Gバイトの容量を持つ取り替え用のデータ蓄積用カートリッジが2万9800円(税抜)。
Security Data Accumulatorは、社内LANのセキュリティ対策として、ネットワーク上に流れるパケットを拾って収集し、分析機能を提供する装置である。あらかじめ決めたパケットだけを拾って必要な情報だけを収集するといった運用が可能である。Linuxとデータ収集アプリケーションを搭載したPCベースのアプライアンスだ。
最大の特徴は、着脱可能なディスク・カートリッジを交換するだけで、ソフトウェアの設定などのメンテナンスをすることなく運用できる点である。カートリッジはネットワークからキャプチャしたデータを蓄積するだけでなく、Linuxとアプリケーションを含んでいる。蓄積データがディスク領域を埋めた際にカートリッジを追加購入するが、カートリッジを交換することによってLinuxやアプリケーションなどシステム・ソフトウェアのアップグレードも完了する。システム・ソフトウェアの領域は10〜20Gバイト程度であり、400Gバイトのディスクのほとんどをデータの蓄積に利用できる。