NTTデータ・セキュリティは1月8日、Sambaにおけるルートアクセスの脆弱性の再現性について検証したと発表した。Sambaのバージョン3.2.6以前の環境において、Sambaへログインしたユーザー権限でターゲットシステムのすべてのディレクトリおよびファイルにアクセスされる脆弱性が発見されたことを受けて実施した。
「Samba 3.2.6」がインストールされた「Red Hat Enterprise Linux Server 5」をターゲットシステムに、この脆弱性を利用したリクエストを送信してシステムのルートディレクトリにアクセスを試みた。
この結果、ターゲットシステムに存在するユーザーの一覧を取得できた。このことから同社では、悪意あるユーザーにSSHなどから当該ユーザーに対するオンラインクラックを実施され、システムへのさらなる制御の奪取を許す危険性があるとしている。なお、この脆弱性を解消する修正パッチおよび修正バージョン(Samba 3.2.7)がベンダーからリリースされている。