「世界に通用するソフトを作りたい」--サイボウズが研究開発専門会社を設立

田中好伸(編集部)

2005-07-25 13:28

 サイボウズは7月25日、研究開発会社「サイボウズ・ラボ」を8月に設立することを発表した。代表取締役社長は、サイボウズの畑慎也最高技術責任者(CTO)が就任する。

 ラボは、中長期的な視点で情報共有ソフトの研究開発を進める。青野慶久社長は「世界に通用するソフトを作りたい」と語り、ラボで開発したソフトは世界に向けて公開する方針を打ち出している。成果物を一定の条件下でフリーソフトやオープンソースソフトとして提供することも計画している。

 ラボには、畑CTOのほかにサイボウズから3〜4人の技術者が異動する。異動する技術者は、グループウェア「サイボウズ ガルーン 2」で採用された「CyDE2」と呼ばれるフレームワークを開発した中心メンバー。ラボの人員について畑CTOは「3年後に約20人、5年後に約50人を常駐させたい」としており、日本全国からソフトウェア・エンジニアを募集する。

 具体的なビジネスモデルについて畑CTOは「個人利用は無償で商用は有償というデュアルライセンス、レッドハットのようにサポートやアップデートなどのサービスで代価を得るなどさまざまなビジネスモデルが考えられるが、現段階では未定」としている。

 青野社長は「ビジネスソフトの分野で日本はやられっぱなし」と語り、ラボ設立の目的を「日本発で世界に通用するソフトを作りたい」と説明する。

サイボウズ・ラボ

サイボウズ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  2. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

  3. セキュリティ

    経営陣に伝わりづらい「EDR」の必要性、従来型EDRの運用課題を解決するヒントを解説

  4. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    中小企業のDX奮闘記--都市伝説に騙されずに業務改善を実現したAI活用成功譚

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]