CA、特許14件をオープンソースプロジェクトに開放

Martin LaMonica (CNET News.com)

2005-09-09 11:56

 Computer Associates International(CA)は米国時間9月7日、IBMとの技術クロスライセンス契約締結を発表した席上で、特許14件をオープンソースプロジェクトに開放する方針を明らかにした。

 今回開放されるのは、米国特許と、それらに相当する技術で取得した海外特許で、アプリケーション開発、データ分析、システム管理などの領域をカバーする。CAは、ロイヤリティフリーで提供するこれらの特許技術の利用者に対して、自社の権利を主張しないと述べている。

 CAによると、これは、2005年初めに500件の特許をオープンソースコミュニティに開放すると約束したIBMの動きにならったものだという。CAはまた、他のテクノロジー企業も「Patent Commons(特許共有資産)」の設立に貢献するように呼びかけた。

 またCAはIBMと締結したクロスライセンス契約を通して、同社とライセンスの交換を進める。CAの技術戦略担当エグゼクティブバイスプレジデント兼チーフテクノロジーアーキテクトMark Barrenecheaによると、同契約により、顧客は容易にロイヤリティフリーの知的財産にアクセスできるようになるという。

 CAはそのほとんどの製品に従来のビジネスモデルを適用している。だが、同社は2004年にIngresデータベースのオープンソースプロジェクトを立ち上げている。

 CAは、2004年に元IBM経営幹部のJohn Swainsonを自社の次期CEOに指名し、その数カ月後にはオープンソース開発を促進するために、同社の特許の一部を寄贈する意思を明らかにしていた。

 同社がオープンソースコミュニティに寄贈した特許には、異なったプログラミング言語間の翻訳を自動化するための開発ツールや、データ分析をビジュアル化するための技術、システム管理やストレージ管理のパフォーマンスを最大化するツール、ネットワーク管理をビジュアル化するためのツールなどが含まれている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]