サン・マイクロシステムズは11月8日〜10日の3日間、Java開発者会議「JavaOne Tokyo 2005」を東京国際フォーラム(東京都千代田区)にて開催している。JavaOneは、1996年にスタートしたJava開発者向けのイベント。2005年は6月に「JavaOne San Francisco」が米国で、9月は「JavaOne China」が中国で開催されており、東京での開催は2005年を締めくくるイベントになっている。
Day-0と呼ばれる初日の、テクニカルキーノートでは、J2EEの父と呼ばれ、Java SOA(サービス指向アーキテクチャ)のキーパーソンであるMark Hapner氏をはじめ、Java SEの開発責任者であるJhon Pampuch氏、クライアントシステムグループCTOのDavid Rivas氏の3名が登場しJava EE、Java SE、Java ME、それぞれの現状と今後の展開についてスピーチした。
また9日のDay-1と10日のDay-2のゼネラルセッションには、Java ME責任者のAlan Brenner氏やJava EE責任者のJeff Jackson氏、サンのオープンソース戦略をリードするSimon Phipps氏などが講演する予定だ。また、NTTドコモの夏野剛氏や米グーグルのJoshua Bloch氏とNeal Gafter氏、経済産業省の久米孝氏がゲストスピーカーとして登場する予定だ。
テクニカルセッションとしては約180のコンテンツが用意されており、ビジネスユーザーからエンドユーザー、開発者までを対象に、Java技術を活用した企業システム構築のノウハウを紹介するビジネスセッション、エンドユーザーコーナー、初級/中級開発者向けのコードキャンプセッションからハンズオンラボ、仕様策定者が自ら語る上級開発者向けの高度なセッション、BOF(Birds Of Feathers)セッションなどが開催される。
その他にも、将来のJava技術、SOA、ビジネスプロセス、EoD(Ease of Development:容易な開発)対応ツールやアーキテクチャ、JavaServer FacesやAjaxなどの新しいウェブテクノロジー、リッチクライアントの新しい潮流、エンドユーザー向け技術なども各セッションで紹介される。
1995年に誕生したJavaは今年で10周年を迎えた。その間に、デスクトップをはじめ、スマートカードや携帯電話、企業向けサーバまで、世界で20億以上のJava対応デバイスにJavaが搭載されている。いまやJavaは日常生活においても不可欠なものと言っても過言ではなくこうした思いから、JavaOne Tokyo 2005では、「Javaなしで地球は回らない」というテーマが採用されている。