NECソフトは5月10日、企業が扱う製品や資材の環境負荷などを、ウェブベースで統合管理するグリーン調達システム「gearsEarthGP」を、7月上旬より販売開始すると発表した。電機メーカーの調達部門や設計部門に向ける。
NECは従来より、電機製品の含有化学物質調査に関する標準化団体「グリーン調達調査共通化協議会」(JGPSSI)から調査ツールの開発を請け負っている。新システムは、同ツールのノウハウを応用して開発した。欧州のRoHS指令といった業界標準に対応し、最短1週間程度で導入可能だという。
ネットワーク上で、製品、資材の含有化学物質に関する調査シートの配布や回答の集計を行うほか、それらデータの検索機能を提供する。
アプリケーション/データサーバにシステムを設置し、製品データ管理(PDM)サーバなどと連携して、CSV形式でデータを管理する。クライアント側はパソコンからウェブブラウザなどを利用してシステムにアクセスし、回答のアップロードや、データ検索、集計結果のダウンロードなどを行う。
推奨動作環境は、対応サーバOSが「Windows Server 2003」、データベースソフトウェアが「Oracle 10g」。クライアント側のインターフェースにはExcel 2003とInternet Explorer 6.0以上を推奨している。価格は、システム構成用のソフトウェアパッケージが500万円から。NECソフトでは今後2年間で50社の契約獲得を見込み、システム構築および保守で約5億円の売上げを目指す。