日立ソフトウェアエンジニアリングは6月16日、農業情報管理システム「GeoMation Farm」を機能強化し、新しい製品シリーズとして販売を開始すると発表した。圃場/土壌情報管理機能を提供する基本パッケージの税込み価格は、210万円からとする。
GeoMation Farmは、畑、水田、牧草地などの圃場に関する土壌情報や農家情報を、地図を活用して視覚的に管理する農業情報管理システム。新製品シリーズでは、衛星画像を利用した生育解析機能や気象情報管理機能、生産履歴管理機能、農作業日誌機能などをオプションとして提供する。このシステムを使うと、「衛星画像を利用して圃場ごとに水稲のタンパク質の量を把握し、翌年の栽培において肥料の量を調整するといったことが可能となる」(日立ソフト)。
各オプションの税込み価格は以下のとおり。
- 圃場情報解析システム:105万円から
- 施肥設計システム:105万円から
- 衛星画像利用圃場解析システム:105万円から
- 気象情報利用生育予測システム:105万円から
- 農作業日誌システム:210万円から
- 生産履歴管理システム:210万円から
- 3次元圃場管理システム:105万円から
日立ソフトでは、主に農業協同組合、農業共済組合、農業法人、食品メーカー、外食産業などを対象として、システムインテグレーション費込みで約10億円の受注を目指す。