Wipro LimitedのグローバルなITサービス事業会社であるWipro TechnologiesとOracle Corporationは10月23日、テキサス州ヒューストンに本社を置き、世界各国で炭化水素処理およびパルプ製紙産業に化学薬品、技術、およびサービスを提供する非公開企業のMerichemが「Oracle E-Business Suite」の短期導入を実現したことを発表した。
今回、Merichemでは、Oracleが提供するエンタープライズアプリケーション「Oracle E-Business Suite」の中の19モジュールを32週間で導入。32週間という期間は、WiproのOracle E-Business Suite導入事例の中でも最短導入期間のひとつという。
このプロジェクトでは、Oracleのアウトソーシングサービスである「Oracle On Demand」環境において、中堅・中小企業向けエンタープライズアプリケーション導入プログラム「Oracle Accelerators」を初めて使用したもの。グローバルに「Oracle Projects Family Pack M」を導入するなど、WiproとOracleにとって初めての実績が多いのが特長となっている。
Wiproは、テキサス州ヒューストンとインドのバンガロールにあるニアショアおよびオフショアセンターにおいて、同社のグローバル デリバリ モデルを活用。このモデルによりWiproは、導入コストの削減るだけでなく、作業を24時間体制で行うことで導入期間を短縮。業務中断の総時間を低減している。
WiproとOracleは今後、コスト効率が良く、リスクの低いアプリケーション導入を支援することを目的に、このプロセスを化学業界、エンジニアリング業界、および建設業界などに向け拡大していく計画という。