ACCESS、「ACCESS Linux Platform」用の製品開発キットを発表

文:David Meyer(Special to CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2007-02-13 14:07

 スペイン、バルセロナ発--ACCESSが、「ACCESS Linux Platform」ベースの製品開発に必要なライセンス保持者向けの開発キットと、グローバルパートナープログラム「ACCESS Connect Ecosystem」を発表した。同社はこれにより、モバイル市場でのLinuxの成長を促進したいと考えている。

 同社は米国時間2月12日、当地で開催中の3GSM World Congress 2007で製品開発キットを発表した。プレリリース版は当イベントでデベロッパーでも配布されている。具体的なライセンシーの名前は公表されていない。

 同製品開発キットは、プラットフォームコンポーネント(Linux参照カーネルを含む)、アプリケーション開発キット、参照ドライバ、仕様書、Eclipseベースの開発ツールで構成される。

 ACCESSは3GSMで、「Palm OS for Linux」をベースに開発されたACCESS Linux Platformのデモを行っている。同プラットフォームは、Java、Garnet(ACCESSの独自OS)、Linuxベースの各アプリケーションをサポートするモバイル端末向けソフトウェアプラットフォームだ。

 ACCESSは、Palm OSを開発していたPalmSourceを2005年に買収した。

 ACCESSの関係者はグローバルパートナープログラムの取り組みを通して、Palm OSコミュニティーを「Linuxに移行」させたいと述べている。Texas Instruments(TI)、Sprint Nextel、Telefonica、Orangeなどが既にACCESSのパートナーとなっている。

 これらのパートナー企業はACCESSと同様、「Linux Phone Standards(LiPS)Forum」に加盟している。同フォーラムとLiMo Foundationの2つの団体は、モバイル業界へのオープンソースの浸透に力を入れている。

 LiPS Forum会長のHaila Wang氏は米国時間12日、ACCESSの取り組みについて、モバイル分野へのLinuxの普及を目指す同社の熱意を示すものだ、と述べた。

 Wang氏は3GSMで、ACCESSの「グローバルパートナープログラムは、オープンソースコミュニティや、ハンドセットやデバイスの製造業者、携帯電話用ソフトウェアメーカー、携帯電話事業者が協力し、すべての参加者にとって利益となるワールドワイドなエコシステムを作り上げていく。これはすばらしい先例となる」と述べた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    マンガでわかる脆弱性“診断”と脆弱性“管理”の違い--セキュリティ体制の強化に脆弱性管理ツールの活用

  3. セキュリティ

    クラウドセキュリティ管理導入による投資収益率(ROI)は264%--米フォレスター調査レポート

  4. クラウドコンピューティング

    生成 AI リスクにも対応、調査から考察する Web ブラウザを主体としたゼロトラストセキュリティ

  5. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]