アイエニウェア・ソリューションズ(アイエニウェア)は10月28日、ビジネスコンサルティング大手のプライスウォーターハウスクーパース コンサルタント(PwC)が同社の企業向けモバイルグループウェア「Mobile Office」を採用したと発表した。
Mobile Officeは、Lotus NotesやMicrosoft Exchangeなどのサーバ側で管理された情報を、Windows Mobile搭載機やiPhoneなどのスマートフォンから利用するための製品。スマートフォン上のデータを直接サーバと同期させることにより、移動先であっても普段利用している会社のメールアドレスのまま、企業メールが利用できる。
PwCでは、コンサルタントのモバイルワーク環境の改善を目的に、1年前より「iPhone 3G」を全コンサルタントに支給。Lotus NotesのメールやスケジュールデータへiPhoneからアクセス可能な製品を比較検討した結果、Mobile Officeの導入を決定したという。全コンサルタント約1000名での、iPhoneとLotus Notes連携を目的としたMobile Officeの導入では、国内最大規模という。
両社では、導入の決定にあたって、Mobile Officeが備える安定したセキュリティ機能が重要であったとする。Mobile Officeでは、各種のセキュリティポリシーに対応するほか、大規模企業での運用に耐える柔軟な負荷分散構成が可能という。また、携帯電話のアドレスにメール転送するタイプのモバイル対応とは異なり、通信データの暗号化、携帯電話の紛失時の情報漏えいを防止する端末のハードリセット機能など、様々なセキュリティコントロール機能を備えている点が評価されたとしている。