Microsoftは米国時間4月16日、「Office 2010」と「SharePoint 2010」「Visio 2010」「Project 2010」を含む「Office」ファミリーの開発作業を終えたことを明らかにした。
これらの製品は「製造工程向けにリリース(RTM)」された。RTMは、エンジニアリングの最終段階である。Office 2010の製品群は5月に企業向けに発売される予定で、Microsoftは5月12日にニューヨークで発売イベントを開催する。
「RTMは製品のエンジニアリングにおける最後のマイルストーンで、われわれのエンジニアリングチームはこのマイルストーンに到達するために、一生懸命努力してきた」とバイスプレジデントであるTakeshi Numoto氏はブログ投稿の中で述べた。「これらの製品の迅速な開発およびテストに協力してくれた5000以上の組織とパートナーに対して、われわれはこの場を借りて、もう一度心から感謝したい」(Numoto氏)
6月にはOfficeスイートの全製品が店頭に並ぶ予定で、Microsoftはそれを記念するニューヨークでのイベントも別に計画している。Microsoftは米国向けのオンラインストアでは、Officeの先行予約受け付けも開始した。Microsoftは「Office 2007」を購入するユーザーに対し、既にOffice 2010への無償アップグレードを約束している。
さらに、MicrosoftはPCメーカーに対し、「Office Starter」をインストールすることを認める計画だ。Office Starterは、ユーザーが新しいコンピュータ上で無料で利用できる機能限定版のOfficeである。
新バージョンのOfficeにおける最大の変更点の1つは、Microsoftが「Word」と「Excel」「PowerPoint」「OneNote」のブラウザベース版も別にリリースするということだ。企業は「Office Web Apps」をSharePointサーバ上でホスティングできるようになる。一方、消費者は「Windows Live」の一部として、ブラウザベース版に無料でアクセスできるようになる。
デスクトップ側については、Microsoftは初の64ビット版Officeをリリースするほか、 PowerPointの動画編集機能やWordの画像編集機能、強化された「paste preview(貼り付けプレビュー)」機能などの変更点も追加している。
Microsoftが16日に述べたところによると、Office 2010のベータ版を使用しているユーザーの数は750万人以上にのぼるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ