デスクトップでは確かに、「Windows」の優勢は変わっていない。2014年4月のStat Counterのデータによると、Windowsは今でも90%の市場シェアを保っている。PCの総台数を推定15億とすると、Windows PCは13億6000万台という計算だ。それでは、エンドユーザー向けOSの第2位は何かご存じだろうか。
少しの間、考えてみてほしい(クイズ番組「ジェパディ!」のテーマ曲を流そう)。
答えは、「Linux」ベースの「Android」だ。どの指標を見ても、AndroidはスマートフォンのOS市場を圧倒している。Canalysによると、2014年第1四半期に出荷された2億7940万台のスマートフォンのうち、81%がAndroid端末だった。IDCも、2014年のタブレット市場シェアの売り上げは、現時点で3分の2がAndroidだと報告しており、2014年に販売が予想されている12億台についても80.2%に達するとしている。
ところで、Android端末は今どのくらい使われているのだろうか。いい質問だ。BI Intelligenceによると、2013年末に使用されていたスマートフォンの台数は約14億だった。Gartnerの計算では、2013年に販売されたタブレットはおよそ2億台で、そのうち1億2100万台がAndroidを搭載している。モバイル端末のユーザー数が16億人として、その80%がAndroidを使っているとすれば、Androidユーザーは12億8000万人という計算になる。
スマートフォンとタブレットの販売数が予測どおりに伸び続け、Androidタブレットベンダーの侵食によってAppleの市場シェアが減り続け、PCの衰退も続くとした場合、これから出てくるAndroid PCの動向にかかわらず、2014年末までにエンドユーザー向けOSの首位はAndroidということになっているかもしれない。
一方、Androidの次ということになると、エンドユーザーのLinux利用率は急激に少なくなる。2番手はおそらく「Chrome OS」で、これはローエンドの「Chromebook」が好調な売り上げを続けていることが理由だ。NPD Groupによると、Chromebookは2013年1月から11月のノートブックの総販売数の21%を占めたという。