mixiのシステム、海を渡る? MySQLの事例に

大野晋一(編集部)

2007-06-25 22:05

 2004年2月にサービスを開始、わずか3年3カ月で1000万人以上のユーザを獲得したmixi。日本を代表するソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のシステムがMySQLの事例記事としてMySQL ABのサイトで紹介されている。

 MySQL ABでは、MySQLのスケーラビリティを実証すべく「The 12 Days of Scale-Out」と呼ばれるキャンペーンを展開していた。mixiの事例はこの「番外編」のような形でDay Twelveの後に紹介されている。

 MySQL ABによる事例記事の中ではmixiのシステム構成にも触れられている。同社はMySQLのマルチ・マスター・システムとパーティショニング機能を使ってスケーラビリティを実現している。パーティショニングについては、ユーザタイプに基づく垂直方向とテーブルタイプによる水平方向の2つで分けられている。また、データベースの負荷低下とパフォーマンス向上のためにmemcachedも採用している。

 こうしたシステムにより、mixiは安価なハードウェアでスケーラビリティとハイパフォーマンスを達成、毎月新しいハードウェアを追加しながら継続的な拡張が可能となっている。

 記事によれば同社も当初は高価なプロプライエタリソフトウェアを購入できず、コスト面からMySQLを選択したようだ。また、構成もシングルマスター/マルチスレーブタイプのスケーラビリティに乏しいものだった。しかし、MySQL K.K.とも連携しながら、現在では「2年間問題なく走り続けている」という安定かつ、低コストでスケーラビリティとパフォーマンスを両立させたシステムを実現している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    NTTグループが17万ユーザーの決裁システムを抜本的に改革、プロジェクトの鍵を握るサービスとは

  2. ビジネスアプリケーション

    データリーダーが知っておくべき、AI活用の投資対効果を高める「実効性のある戦略策定」の進め方

  3. モバイル

    目前の「Windows 10」サポート終了、「Windows 11」への移行負担を解消する最適解とは

  4. 運用管理

    「新リース会計基準」の対応ポイントをチェック、4月実装の固定資産奉行V ERPクラウドの新機能も

  5. セキュリティ

    ブラウザの可能性を Google Chrome Enterprise で追究、セキュリティ実現には?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]