ドイツのノルトライン・ベストファーレン州がNovellと大型契約を交わし、州立大学33校にLinuxサーバおよびデスクトップ製品を導入することになった。
同州は、州立大学のITインフラ納入業者としてNovellを選択した。Novellはすでに、バイエルン州とチューリンゲン州の学生30万人に自社製品を供給しているが、今回の契約により、学生56万人と職員1000人が新たに供給対象となる。ただし、実際にデスクトップ用Linuxソフトウェアを使うのがどの程度の人数になるかは不明だ。
他の2州よりも大規模な契約を交わしたノルトライン・ベストファーレン州の大学では、「SUSE Linux Enterprise Desktop 10」「SUSE Linux Enterprise Server」「Novell Open Enterprise Server」「Novell Identity Manager」「Novell ZENworks」といったNovell製品を使用することになる。
Novellは、今回のノルトライン・ベストファーレン州との契約により、ドイツの全大学生のうち40%以上が同社のソフトウェアを使用することになると述べた。また、同州の大学がNovellのLinux製品を採用したのは、特定のベンダーに拘束されることなく、コスト削減と柔軟性を実現できるからだ、と説明した。
欧州の公共部門では、Linuxへの乗り換えが最大規模で進んでおり、今回の契約もそれを示す一例と言える。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ