いよいよ7月9日が迫ってきた。先日掲載したように、インターネットにまったく接続できなくなる“ブラックアウト”の状態になってしまう可能性がある。単純に一部のウェブサイトが見られなくなると言うのではなく、メール、IMでのオンラインチャット、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディア、そのすべてが使えなくなってしまう。ネットでの通信途絶、まさにブラックアウトだ。
「DNSChanger」と呼ばれるマルウェアに感染したPCを含むコンピュータは米国時間の7月9日を過ぎると、まったくネットに接続できなくなってしまう。その名前が示す通り、DNS(Domain Name Server)を書き換えてしまうからだ。
DNSは、ウェブサイトのサイト名をコンピュータ同士が通信するために使用されるIPアドレスに変換するためのものだ。ブラウザにサイト名を入力すると、DNSを通して、そのウェブサイトを見ることができる。もし不正なDNSサーバに設定をしていると、一切のネットに接続できなくなる。DNSChangerに感染したコンピュータは7月9日以降にそうなってしまう。
こうした事態を受けて、マカフィーではPCが感染しているかどうか確認するサービスを提供している。感染した場合は、サイト上で設定を修復するプログラムをダウンロードすることもできる。
いま一度、使っているPCが感染しているかどうかを確認することをお勧めする。
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