Symantecは、Flash Playerの最新版(9.0.124.0)に対する攻撃がゼロデイエクスプロイトであるとの疑いを示したが、その後、これが誤りであったことを認めた。このエクスプロイトは、バージョン9.0.115.0と、それ以前を狙ったものだった。
Symantecの研究者たちは米国時間5月27日、不正なShockWave Flashファイルを用いた攻撃が、最新版Flash Playerに対するゼロデイエクスプロイトであるとの考えを示した。
しかし、Symantecは同エクスプロイトについて、4月にAdobe Systemsが修正した脆弱性を悪用するように設計されているようであるとして、ゼロデイエクスプロイトであるとの認識を退けた。4月にAdobeがパッチを公開した後、IBMのセキュリティ研究者がこの脆弱性を公にしている。
Symantecは5月29日、ThreatConに「当初、これがパッチ未公開の未知の脆弱性であると考えたが、技術的な分析を進めたところ、これは、IBMのMark Dowd氏が発見し、過去に報告したAdobe Flash Player Multimedia File Remote Buffer Overflow Vulnerability(BID 28695)であることが分かった」と記載している。
Adobeもこのエクスプロイトがゼロデイではないことを認めている。Product Security Incident Response Teamのサイトには「このエクスプロイトは、ほかで報告されているような、新しく見つかったパッチ未公開の脆弱性を悪用するものではない。Flash Player 9.0.124.0を使っていれば、このエクスプロイトの影響を受けることはない」と書かれている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ