ドリーム・アーツと東芝ソリューションは8月11日、日本通運(日通)が新たな情報共有基盤としてドリーム・アーツのグループウェア「INSUITE Enterprise」の採用を決定したことを発表した。日通の外勤専任者を除く社員約2万人が利用する。東芝ソリューションが日通へのシステム提案と、導入および構築を担った。2010年度から組織ごとに順次利用を開始する予定。
新情報共有基盤の必須要件として、日通は情報開示範囲をきめ細かく制御できる機能が標準で提供されることを求めていた。INSUITE Enterpriseは、パッケージでありながら柔軟性や拡張性に富み、日通と同規模での安定稼働の実績があることが評価され、採用に至ったという。
日通では、新情報共有基盤で、社内に複数存在していたグループウェアの統合と長期的な成長の基盤となるワークスタイルの創出を目指すという。具体的には、社内に散在する知識情報を一元管理して横断的に情報共有を行うことよるナレッジマネジメントの強化と、通達の一元化による情報の迅速な周知の徹底、高速全文検索による情報へのアクセス時間の短縮と情報資産の活用促進などを実現して業務効率の向上を目指す。さらに、セキュアな環境での社外メール閲覧と送受信、そして社内情報へのアクセスを可能にするとともに、マスタ管理システムとのアカウント連携により統合ID管理を実施するなど、セキュリティ面の強化も図る。また、営業支援ツールなど他の既存システムへのシングルサインオンを実現し、ユーザーの利便性を向上させて活用浸透を図るとしている。
日通は今後、営業支援システムとの連携による効率化や、海外拠点との情報共有などで利用領域を広げたいとしている。
INSUITE Enterpriseは、大企業および大組織向けの企業情報ポータル型グループウェア。プログラミング無しでポートレット化できる「ノンプログラミングEIP」機能や、複数のIDとパスワードを集約してアクセスを効率化する「シングルサインオン」機能と、グループウェア関連の機能を提供している。