Microsoftが「Google Docs」風に、「Office 14」を完全なウェブベースの生産性スイートに転じることはないだろう。しかしクライアントベースのOffice 14を構成する個別のポイント製品に、Microsoftがオンラインコラボレーションや共有機能を追加することは当然の事実と考えられている。
Microsoft幹部は、PCベースのデスクトップ生産性ソフトウェアのために、さらなる文書コラボレーションや共有オプションを提供する計画について、2、3のヒントをほのめかし始めている。
Microsoftは「Office Live Workspace」として知られるOffice(そして非Microsoftオフィススイート)の付属製品のベータテストを実施中である。これは「Word」「Excel」そして「PowerPoint」(XP、2003、そして2007リリース)に文書コラボレーションと共有機能を付加するものだ。しかしWorkspaceでは、「Access」「OneNote」「Publisher」やその他のもっと企業を対象としたOffice製品ラインについては、オンラインあるいはオフラインのシンク機能を提供しない。
OakLeaf SystemsのブロガーであるRoger Jennings氏は、MicrosoftがAccessクライアントデータベース製品をもっとウェブに調和させたものとする方向に動いていると指摘した。Jennings氏が述べるとおり、今週のOffice System Developer Conferenceで講演したBill Gates会長は、Microsoftがデスクトップデータベース製品のMicrosoft Accessをもっとウェブに対応させた製品にする計画について言及している。動画インタビューのなかで、Gates会長は以下のように述べた。
「今度は[Access]2007では、SharePointからAccessリストの複製を作成し、やり取りすることができるという素晴らしい成果を示したが、それでもまだ各自のロジックをサーバで動作させることができなかった。そのために次のステップは、このAccessユーザーのベースから、彼らが書いたものが文字通り、直接SharePointに接続できるようにすることであり、それをサーバベースにすることだ。したがってこれはAccessにとって論理的なステップである」(Gates氏)
Gates会長は、ExcelがOffice System 2007リリースにより(Excel Services経由で)サーバベースに移行したのと同様に、Microsoft Accessもそのようになると述べた。
Gates氏はまた、「決してAccessの利用者を取り残すようなことはしない」と述べた。
Excel Servicesに加え、Microsoftはすでに「InfoPath Services」と「Groove Services」を有する。これらはユーザーがデスクトップデータをOffice SharePoint Serverから、あるいはそれに対し貯蓄することを可能とさせるものだ。
Microsoftはしばらくの間、Office 14のスケジュールに関する情報を更新していない。筆者が最後に耳にしたのは、同社は依然としてOffice 14を2009年に展開することを目指しているという話だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ