開発者やユーザーからの激しい抗議を受けた後、Microsoftは圧力に屈し、Acid2テストに合格した新たな標準モードを「Internet Explorer 8」(IE8)のデフォルトとする予定である。
Microsoft関係者は、この予定変更の理由を同社が数週間前に発表した相互運用性の約束を果たしたいためだと述べている。(まあいいではないか!180度方向転換をする本当の理由を言うことは何も悪いことではない。中心的支持者の2社は本当に怒っていた。)
MicrosoftのIEチームは1月に、IE8に「super-standards」モードを追加する計画を概説していた。本モードは、Microsoftのブラウザの次期バージョンがサポートする3つのうち1つとなる予定である。(ほかの2モードとは、現在のIEページとアプリケーションとの互換性を有する「quirks」モードと、「現在のコンテンツと互換性を有する」もので、「IE7」が提供するものと同じ「standards」モードである。)Microsoftによると、 super-standardsモードでは、IE8の初期内部ビルドがAcid2標準テストに合格したという。
Microsoftは当初、この「super-standards」モードをオプトインの選択肢とし、IE7と同じ「standards」モードをデフォルトとすることを予定していた。そうすることで、既存のウェブサイトやアプリケーションとの優れた後方互換性を確保できるとMicrosoftは主張していた。しかしこの判断は、MicrosoftがIEの標準遵守性を改善するという約束を回避しようとしていると考えた人々を憤慨させた。
Opera Softwareが12月、MicrosoftはIEを主要なウェブ標準に従わせることを怠ったとして独占禁止法に基づく苦情を申し立てたことを忘れてはならない。Microsoftの米国時間3月3日の報道発表によると、Operaの(または他競争業者の)苦情が、Microsoftの予定変更を説得するのを助けたようにみえる。Microsoftのシニアバイスプレジデント兼ジェネラルカウンセルを務めるBrad Smith氏の発言を確認してみよう。
「当該ブラウザのデフォルトとしてどのレンダリングモードが選択されるべきかについて命じるような法的要求は現在いっさい存在しないと考えているものの、今回のステップは明らかに、このような疑問が法的または規制的問題となる可能性を取り除くものである」(Microsoftのシニアバイスプレジデント兼ジェネラルカウンセルを務めるBrad Smith氏)
結局のところ、Microsoftがこのような変更に踏み切った本当の理由はともかくとして、IE8でstandards-modeをデフォルトにするという判断は、多くの人を喜ばせることになるだろう。後方互換性に関する影響は、まもなく明らかになると思われる。今となってはMicrosoftがいつIE 8のプライベートベータテストを開始することになっても、そしてパブリックベータテストが続いても、おかしくないと予期されているためだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
関連情報
-
「IE8」はウェブ標準に準拠するのか? オペラCTOが考える3つのシナリオ
ウェブ標準をほぼ無視する形で「Internet Explorer」の開発を進めてきたマイクロソフトだが、ここへきて標準を意識する姿勢も見せている。次期版のIE8はウェブ標準に準拠した製品になるのだろうか? オペラのCTOが予測する。 - IE8が「Acid2」テストに合格:しかしOperaの欧州委員会への申し立ては続行の模様
- IE8がAcid2 Testに合格 - Web標準準拠へ一歩前進
- Microsoft
「オール・アバウト・マイクロソフト」 のバックナンバー
-
マイクロソフト、「Exchange 2007」サポート方針を180度変換へ
マイクロソフトは、「Exchange 2010」へのアップグレードを促進するため「Exchange 2007」で「Windows Server 2008 R2」に対応しないという方針を180度変換する。 -
MS、オープンソースコンテンツ管理アプリケーション「Orchard」を来週公開へ
-
マイクロソフト、ホスティングサービス「Exchange Online」を値下げ
-
マイクロソフト、「Azure」向け開発者に選択肢を追加--JavaとPHP開発者をサポート
-
マイクロソフト、モバイル向け「Bing」をタッチ対応に
- オール・アバウト・マイクロソフト 一覧へ »
-
日本モバイルインターネット端末市場分析 〜2008〜2012年のMID及びスマートフォン...
- 中堅企業におけるテクノロジーと成長
- 企業コスト削減の傾向と対策 〜最新アプローチのトレンド〜
- ITコスト削減の傾向と対策 〜情報システム部様限定〜
- 電力消費量を可視化〜!身近なPC管理から始めるグリーンIT統制〜
- 大容量ファイル、機密情報データの受渡しに! ~~ ファイルエクスプレス ~~
- インターネットセキュリティにおける今後の展望’09-’10
- 自動車業界におけるトレンドと課題 −グローバルな成功へと導くソリューション− I...
- パンデミックでも社員を守り業務継続を支援する
- VMware ESX ServerやCitrix XenServerの仮想環境を丸ごとバックアップ・復元
企画特集
-
【最終警告】パンデミック対策特集
サービス品質を保証するためのリスクマネジメントとは -
最大32個のセンサーが電力を徹底管理!
『省エネ性能』追求HPx86サーバー徹底レビュー -
100万円で実現!中小企業の情報漏えい対策
中小企業の課題!?セキュリティ管理者不在でも大丈夫 -
企業ITシステムの企画、構築、運用のイロハ
戦略的なITシステムのために、今考えるべきポイント -
進むストレージ環境の見直し
仮想環境に最適なiSCSIストレージLeftHandのメリット -
大丈夫?あなたの会社のセキュリティ対策
中堅・中小企業のネットワーク・セキュリティを考える -
マネジメントの「コラム」と「コネタ」
今日のキーパーソンは誰? -
求めているのはSIerのエンジニア!!
連載インタビュー第1話、グリーCTO藤本氏が語る -
―エン・ジャパン厳選求人☆毎週更新―
ハンゲームの社長が語る・人材とサービスの在り方 -
J-SOX法制定により内部統制の整備が急務に
重要性高まるActive Directoryの課題と対処法を公開中 -
急増するオンライン犯罪への解決策!
オンラインサービス保護ソリューション -
情報漏えいを食い止める!
証跡としての信用力を高めるメールアーカイブとは? -
VMware OEMベンダー6社を独占インタビュー
IBM、HP、NEC、DELL、日立、富士通のVMwareの取り組み
-
11. Lock分析とWait分析
この3分間のビデオでは、アプリケーションのクリティカルセクションを分... -
12. 高度な診断
この3分間のビデオでは、Intel parallel Composerが、Intel C++コンパイ...
新着企業動向
-
「韓国ポイント市場の展望と課題」出版
データリソース -
【東京会場】12/5(土)プログラミングからWeb デザインまで、高速・高機能のテキストエディ...
エムソフト -
事例のご紹介 Vol.14 | 情報インフラの全体最適化
EMCジャパン -
メールセキュリティSaaS『Mail Luck!セキュアタイプゲートウェイ』
NTTPCコミュニケーションズ(ネットワーク事業部) - 企業動向一覧へ»
