Bill Gates氏が常勤会長として最後を迎える日(米国時間6月27日)が急に近づくにつれて、同氏のレガシーに関する記事やブログ投稿が続々と出されている。
Joel Spolsky氏はFog Creek SoftwareのCEOであり、かつて1990年代初期(Microsoftの「栄光の時代」)にはMicrosoftのExcelチームのメンバーであったが、同氏はかの有名な「BillGレビュー」の重要性について実にすばらしい回顧録を示している。
筆者が最も注目したのは、Spolsky氏がこの「レビュー」のひとつを潜り抜けたことから得たものである:
「このすべてから私は何を受け継いだか?Bill Gates氏は驚異的にテクニカルであり、同社のソフトウェアのディテールを、そのディテールに日々従事している人たち以上に、良く知っていた。彼はVariants、COMオブジェクト、IDispatchを理解し、なぜAutomationがvtablesと異なるか――そしてこれがなぜデュアルインターフェースを導くか――も知っていた。日付と時間の機能についても心配していた。あるソフトウェアに従事する人々を信頼していれば、そのソフトウェアについて口をはさむことはなかったが、彼はプログラマーであるため、彼に対して1分足りともでたらめを言うことはできなかった。彼は本物の、現実のプログラマーなのだ。
「プログラマーでない人たちがソフトウェア会社を運営しようとするのを見るのは、サーフィンのやり方を知らない人がサーフィンをしようとするのを見るようなものだ。そのような人は海岸に立って何をすべきかを教えてくれる素晴らしいアドバイザーを抱えていたとしても、繰り返しサーフボードから落っこちる。MBAタイプの狂信的集団は、自分が理解できないことを行っている組織を経営することができると信じるのが好きだ。しかし多くの場合それはできない。」
ここでの含意は、Gates氏が実権を握っていなければ、Microsoftはこれまでのようにはいかないだろうということだ。Ballmer氏はプログラマーではない、MBAである。
Gates氏の時代が終わったのだと考える向きもみられる。昨年6月にTime MagazineはGates氏の懸案中の退任についてこのように述べていた:」
「Gates氏はおそらくちょうど良い時期にテクノロジーから抜けようとしている。おかしなことに、もはやそれほどマニア向けのビジネスではなくなっているのだ。Gates氏はパーソナルコンピュータ革命、そしてインターネット革命の中心人物であった。しかし現在の大きな革命はまさに彼が不得手とすることばかりだ。iPodは審美的な革命であった。MySpaceは社会的な革命であった。YouTubeはエンタテインメントの革命であった。これはGates氏がすることではない。テクノロジーは彼をもはや必要としていないのだ。」
そうは思わない。Microsoft内外でGates氏の損失が感じられる最大の理由のひとつは、技術的ディテールに対する同氏の異常なまでの配慮である、という点で筆者はSpolsky氏と同意見だ。Gates氏は最近オーランドで開催されたTech Ed Developers Conferenceで、Microsoftは「Oslo」技術や製品でUnified Modelling Language (UML)をサポートする計画があるかというユーザーの質問に対し答えていた。Gates氏が適当に仕事をすますタイプではないことは明白である。Gates氏の時間は、Bill & Melinda Gates Foundationでの業務に注力しようと転換するにつれ、ますます逼迫しているにもかかわらずだ。
読者の意見はどうか?ソフトウェア会社を経営するためにはプログラマーでなければならないのか?最高経営責任者(CEO)のSteve Ballmer氏がテクノロジーというよりはセールス畑であるという事実は、Microsoftを特徴づける製品の種類、人々、戦略にネガティブな影響を与えるだろうか?
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
関連情報
-
フォトレポート:ゲイツ氏の30年を振り返る [From CNET Japan]
ビル・ゲイツ氏がマイクロソフトにおけるフルタイムの仕事から身を引く意向であることを明らかにした。これまでのゲイツ氏を写真で振り返る。 - フォトレポート:MS常任会長職から退任間近のB・ゲイツ氏--その30年を振り返る
- マイクロソフト、ゲイツ氏のあとがまには何人必要?
- マイクロソフト創業メンバーが再び結集--MS会長ゲイツ氏の退任を控え
- MS退任間近のB・ゲイツ氏--周囲の反応と自身の思い
- MSのゲイツ氏とバルマー氏、実は仲たがいしていたと判明
- Microsoft
「人事」 の新着情報
-
SAPジャパン、現アドビ社長Garrett Ilg氏の社長就任を発表
SAPジャパンは9月3日、2008年9月15日付けでGarrett Ilg氏が同社の代表取締役社長兼CEOに就任すると発表した。Ilg氏は現在、ア... - わたしの100日ルール--新任マネージャーは最初の100日が勝負
- うつ病で休職すべきか否かを考える--心の健康診断(5)
- カスタマイズせず標準機能で対応--「ZeeM人事給与」を導入したアース製薬人事部
- エンジニアが働く環境を重視し徹底して自社開発にこだわる――新鋭プロヴィデンス急成長の源泉
- 人事 一覧へ »
「オール・アバウト・マイクロソフト」 のバックナンバー
-
MSのGoogle Docs対抗製品、最終版リリースは年内
MicrosoftのGoogle Docsに最も類似した製品Office Live Workspaceの半年前にリリースされたパブリックベータ版は100万の顧客にダウンロードされた。最終版のリリースは年内が目標とされている。 -
Windows 7の起動時間は15秒を切るのか?
-
マイクロソフトのモバイルサービスは出遅れ気味?
-
Operaが批判:MSは「IE8 Beta 2」で標準遵守の約束を破った
-
Internet Explorer 8:企業にとって魅力的な機能は何か?
- オール・アバウト・マイクロソフト 一覧へ »
ZDNet Japan Essential Topic
-
【今注目のIT企業は何を考える…??】
オススメIT系求人情報も毎週月曜日更新! -
コラボレーション基盤特集
Notes置換とバージョンアップの情報はこちら
企画特集
-
「シンプル」&「低コスト」な運用管理
IT運用管理に関するアンケート実施中! -
Webセキュリティ特集
Web2.0時代の脅威へ対抗するためのソリューションとは? -
ログ管理ソリューション特集
セキュリティ、コンプライアンス対策で注目度アップ! -
サーバ仮想化・グリーン化の利点を最大化!
そ多機能・高価値なNetAppストレージの秘密とは -
セキュリティ対策レベルテスト公開!
自社のセキュリティのウイークポイントはドコ? -
ZDNet Japan ホスティング特集
2008年夏のホスティングサービスのトレンドは何? -
APC SOLUTIONS FORUM 2008をレポート
電源、冷却の効率化によるエネルギー削減とは? -
Techno Exchange
RackableとCTCの地球にやさしい関係 -
ZDNet Japan Green IT
サミットだけでは終わらせない!エンタープライズの取り組みはこれからだ! -
IronPort Sシリーズ
Webからの脅威に関する課題の3つの解決方法 -
【ログ管理】Logstorage、SecureEagle/SIM
内部統制のためのソリューションを紹介! -
Secure Web
Web2.0時代にプロアクティブなセキュリティを実現!!
ZDNet Japan イベント
- 開催日:2008年9月29日(月)
- イベント一覧へ»