ZDNetのブログ仲間Ryan Naraine氏がいつ、なぜ、どのようにしてMicrosoftが有料の「Windows Live OneCare」のサブスクリプションセキュリティサービスを中止するのかを説明する記事を書いていた。Microsoftは新たにコード名「Morro」と称する無料のセキュリティサービスをOneCareの後継者として2009年後半にリリースする予定だと宣伝している。
MicrosoftのMorroに関するプレスリリースと声明が、ほかにも興味深い情報を提供している。
- MicrosoftはMorroを「より小型のPCフォームファクター」や「新興市場」(ネットブックやOLPCsのように聞こえる)を対象にしていると位置づけている。Morroセキュリティサービスの設置面積は小さくなり使用する「コンピューティングリソース」が削減され、処理能力が低いシナリオやあまりパワフルでないPCにとって理想的なものとなる」とMicrosoftは述べている。
- 「Windows Live OneCareは2009年6月30日まで引き続きWindows XPとWindows Vista用に小売販売される。」MicrosoftはMorroを遅くとも来年後半の初めまでには完成させることにかなり自信を持っているようにみえる。
- MorroはXP、Vista、そしてWindows 7用の単独型のダウンロードとなる予定であると、Microsoftはいう。Windows 7が大方の予想通り2009年第2四半期か第3四半期までにRTMに至れば、MorroはWin 7が到来するタイミングと完璧に一致するはずだ。
- Microsoftが今年7月にローンチした「Equipt」も中止されるため、同社は販売経路からEquiptのコピーを引き揚げなければならない(米国ではCircuit City、英国ではDSGI)。Microsoftは同サービスについては顧客に比例配分した金額を払い戻し、購入者にはOffice Home & Studentエディションを永久に無料でキープさせると、Microsoft関係者は述べている。
- Microsoftが米国時間11月12日に出荷し始めた「Windows Live OneCare for Server」も中止される。同社の広報担当者は、これを以下の声明により確認した:「Microsoftは引き続きWindows Live OneCare for Server on SBSを2009年6月30日までサポートする。Windows Live OneCare for Serverの契約者は、そのサブスクリプション期間の存続中はサポートされる。」
- ここで何が起こったのか非常に気になる。Microsoftは有料のLive OneCareサービスを中止してそれを無料のMorroサービスと置き換えるために、ビジネスを大いに中断させた。筆者はMicrosoftに、OneCareを中止する決定がいつ下されたのかと質問したが、まだコメントは得ていない。
Microsoftがこのような変更を加えた理由について仮説があるという人はいませんか?
アップデート:念のため「morro」とは何だろうかと思っている読者のために。Wikipediaによると、それは「港湾の浅い水の中にある岩石の多い露頭で、丸い形をしていることが多く、非常に高い場合もある。」「岩石の多い」というのがここで有効な言葉なのかもしれない…。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ